道の駅大社ご縁公園-日御碕-古代出雲歴史博物館-遺跡、神社巡り-入海の広場
注)ルートはGARMIN GPSmap 60CSにて記録したものを、
取り込み、加工したものです。
一部、海を走っているように見える部分がありますが、
不必要なデータを表示させないために、
マップの詳細を最低レベルに落としているためです。
曇り
道の駅大社ご縁公園
最初は問題なかったものの、
横になってから蚊が出没で寝られず(-_-;)
途中でよっぽどテント張ろうかと思ったものの、
めんどくさいのでそのまま…(^_^;)
かゆみ止めを塗りまくり、
ボディペーパーで体を拭きまくって、
心頭滅却すれば…と、何とか就寝(^_^;)
朝焼け。
以前のツーリングでは、就寝が早く、
必然的に朝も早かったのでよく見ていたのですが、
最近のツーリングでは夜が遅いので久しぶり(笑)
今日の目的の一つに、博物館があり…
その開館時間までは、昨日電源が入らなくなったインバータの修理。
配線をつなぎなおしたら起動したのでホッ。
そのあとは日記を書いていました。
博物館の開館の前に、日御碕へ行くことに。
写真は日御碕神社の門。
来るまでの道は工事中多く、タイトな海沿いルートでした。
以前のツーリングでは、来なかったから初めてかな?と。
なかなか立派な神社で…
日しずみ(さんずいに、冗、の文字)の宮ともいい、
伊勢神宮が昼を護り、この神社が夜を護るらしいです。
(伊勢神宮と奈良あたり結ぶ線を引くと、
延長線上にこの神社に至る)
私の目的はもう一つあって…
この神社は国宝の鎧を所蔵しているのです。
が、そういった表記や案内が何もないので、
神社の方に聞いてみると、
「東京の国立博物館にある」とのことで…残念。
下の本社、先ほど書いた「日しずみの宮」で、
天照大御神が主祭神。
社殿は、徳川家光の建立で、
西日本には例のない総「権現造」だそうです。
少しのぼったところの上の本社。
素戔嗚尊が主祭神。
どうでもいいのですが、結構な歳の女性が巫女さんをしていて、
それって神社的にはありなのかな?と…(^_^;)
昭和天皇が、国体に行幸の折に当神社も訪れ、詠んだ歌の碑。
「秋の果ての碕の浜のみやしろにをろがみ祈る世のたひらぎを」
上の本社の、本殿、拝殿、回廊をつなぐところ。
屋根の構造が複雑だな、と(笑)
少し走って日御碕灯台へ。
ここには来たことがあるものの、
時間に間に合わず、登ることができなかったような。
灯台の上に人が見えて「よしっ、登れる!」という感じでした。
灯台の前に、少し近辺を散策。
ウミネコでも有名なようで、
時期は外れているみたいですが、少しいて、
確かに「ニャーニャー」鳴いてるなぁ、と。
このあたりの遊歩道からの夕日は、
北半球で一番美しいといわれている、なんて説明板もあり(^_^;)
「誰が言ったんだよ」という感じもありますが…
写真の岩場は、説明板によって、柱状節理は共通しつつも、
「石英角斑岩」「流紋岩の溶岩」との二つの書き方があり。
詳しくないので、真実は不明です(^_^;)
日御碕灯台へ。
これまでの「登れる灯台」とは違って、
管理人がくだけた感じのおばちゃん二人で、
「近辺土産物屋の人が輪番でやってるの?」という感じでした。
人によって口調を使い分けてるので、
決して好印象ではないのですが、
私に対しては、若い人向けの口調でした(笑)
靴を脱いで登るというこれまでにないところで、
階段は160段以上。
石造りとしては日本で一番高い灯台で、
世界の灯台100選にも選ばれているそうです。
登ったところからの景色。
天気が良くないので、景色もさほどよくなく。
ちょっと晴れているところの空は、
「あの空だったら北半球一の夕日になるかもね」
と感じるくらいきれいだったのですが、
写真がうまく撮れてませんでした(^_^;)
フランス製一等レンズ。
全国でも、6か所の灯台でしか使われていない貴重なもの。
灯台の内部構造が一部、可視化されていました。
外壁は石積み、内壁はレンガ造りの二重構造。
日本が灯台建築の技術を学んだ英仏には見られない構造で、
地震対策として日本独自の技術だとか。
「地震には耐えられるのでもし発生の際は…」という掲示も各所に有。
併設の資料館にあった、全国の主要灯台マップ。
オレンジ色のが「登れる灯台」で、
これを見るまでは、制覇できるんじゃないか、
リサーチしなければ…と思っていたのですが、
沖縄に二つもあって断念…(-_-;)
親切な資料掲示には感謝。こういう地図探してました(笑)
駐車場から灯台までは土産物屋の軒先をあるくのですが、
店が途切れたあたりに咲いていた花。
貝殻もたくさん売られていました。
客引きで声を掛けられるのですが、お金持ってないし(^_^;)
声かけられなかったら、いろいろ見るかもしれないのに(^_^;)
ここは誰もいなかったので撮影。
出雲大社まで戻り、隣接する古代出雲歴史博物館へ。
比較的最近オープンしたところで、
きれいで、説明もわかりやすくフレンドリーでした。
受付のお姉ちゃんが可愛かったのもポイントが高い(笑)
何人か係員がいる中で、
若くてかわいいのは一人だけっぽかったですが(^_^;)
制服は、古代の貫頭衣をイメージしている?という感じ。
私の目的は、「荒神谷遺跡出土の銅剣」と「加茂岩倉遺跡出土の銅鐸」。
ともに国宝です。
私のイメージですが、これがあるからこそのこの博物館で、
一コーナー設けて、立派な展示がしてありました。
特に、特殊な文様の銅鐸は、
一つのガラスケースに入れて、表裏ともにじっくり見学可能。
照明が計算されすぎてて、幻想的なのはいいのですが、
「銅鐸」ではなく「照らされた銅鐸」を見る感じなのは少し残念。
が、些細なことかな、とも…全体的には非常によかったと思います。
火焔式土器を展示する、十日町市博物館(だったかな?)にも見習ってほしいと…
こちらはモノが先、博物館が後、
あちらは博物館が先、モノの発見が後、なのかな?
そういう違いはあるとは思いますが、
今後、独立した建物を建設する際に、ですね。
その価値は絶対にあると思うのですが…関係ない話ですね(^_^;)
他には、出雲大社の説明も詳しく、古代の社の推定復元模型も、
多くの例が展示されていました。
撮影化ということで、たくさん写真も撮ったのですが、
退館時に気づいた案内で、ネットの掲載には許可が必要とのこと(^_^;)
そういうわけで写真はありません…
銅鐸をはじめ、きれいな写真が撮れたんですけどね。
出発したら、荒神谷遺跡へ。
博物館で見た、銅剣等が出土した遺跡です。
きれいに整備された公園になっていました。
写真は遺跡の手前の池の蓮。
蓮のアップ。
荒神谷遺跡は、もともと農道予定地で、
事前の遺跡調査の際に、ここで土器のかけらが発見され、
それが大発見につながったとのこと。
その発見地を示す碑。
出土状況が再現されています。全体図。
358本の銅剣、6個の銅鐸、16本の銅矛が出土。
銅剣部分のアップ。
銅矛、銅鐸部分のアップ。
ちなみに敷地内は展示館もあり、
「黄泉の国」関連の特別展示を行っていたようですが、
黄泉比良坂に行きたい、というのがあって、
(その比定地という意味です…)
興味惹かれたのですが、有料なのと、時間の関係でキャンセル。
今度は加茂岩倉遺跡へ。
同じく国宝の銅鐸、同一遺跡としては最多の39個が出土したところ。
駐車場の近くに、その下に鳴き声を聞いたら
大金持ちになれるという金鶏がいるという伝説のある大岩があり、
少しのぼったところにも、神社跡地に大岩があるんだとか。
大岩=磐座=岩倉と地名にもなっているとのことで、
そもそも、国内の銅剣と銅鐸の最多出土地が、
ほとんど離れていないというのも合わせ、
ロマンを感じるポイントですね(笑)
私はナビに案内させてきましたが、
荒神谷→加茂岩倉のルートはあまり案内もなく、
迷いやすいかな?とも…国道からは案内があるようでした。
ちなみに、荒神谷と違って人はほとんどおらず(^_^;)
ここは直接工事中、重機での掘削中に発見されたという遺跡で、
その出土状況というか…工事関係者が土の中の銅鐸を並べた状況の再現。
まだ、重機で掘られていなかった部分の再現。
社殿が国宝である神魂(かもす)神社へ。
なかなか趣のある手水でした。
神魂神社本殿(と拝殿)。
現存する最古の大社造(出雲大社と同じ造り方)で、
1583年の建造と考えられるとか。
祭神は、イザナギとイザナミ。
宇豆(うず)柱が壁から著しく張り出していることは、
大社造りの古式に則っている、とされているそうです。
その宇豆柱(丸い柱の奥)の床下での様子。
たしかに柱が張り出しています。
屋根の様子。二重亀甲に「有」が神紋だそうです。
角度を変えて、本殿。
境内には多くの摂社末社がありますが、
右の貴布祢稲荷両神社は本殿と同じ1583年の建立で国重文。
国宝の社殿と、重文の貴布祢稲荷両神社。
ちなみに、付近の案内ではこの「神魂神社」より、
「熊野大社」「八重垣神社」のほうが案内が目立つのですが…
私にとって、国宝建築でなければさほど意味はないのですが(^_^;)
熊野大社も調べてみると、紀伊の熊野大社が、
そもそもここから勧請されたという説もあるそうで、
出雲大社と同じ出雲一宮であるなど由緒あるところらしいので行ってみました。
全国一宮巡りもしようと考えたことがあるのですが…
とりあえず、目標としては行っていない、というところ。
行くか行かないか考えたときに、行く理由にはなる程度ですね。
今回はさほど距離がないこともありますが…写真は鳥居。
手水が少し変わっていて、柄杓がありませんでした。
随神門と、奥に本殿。
ちなみに説明板には「神社参拝の歌」という歌の歌詞が書かれていて、
そんなの初めて聞いた!と…(^_^;)
結構立派な歌詞っぽかったですが。
舞殿。もともとは拝殿らしいです。
本殿。大社造ですが昭和23年の建立だそう。
ちなみに祭神はスサノオらしいのですが、
ウィキペディアにはめちゃくちゃややこしいことが書かれてました(^_^;)
屋根の様子。檜皮葺でないのが残念。
鑽火殿。この神社でも重要な建築物の一つ。
その理由は、またややこしいので下の説明板に任せます(^_^;)
というわけで、説明板。
もともと、今参拝したところは「下の宮」で、
すこし先に「上の宮」跡があるということで行ってみました。
明治時代に、政府の神社制度改正により合祀されたとのことです。
かつて存在した神社を示す、五つの石柱が建っていました。
神魂神社から、熊野大社に来る途中に、
別の神社の案内看板と一緒に「日本初之宮」の文字が見えたので、
「初之宮とはなんぞや?」と思って行ってみることに。
途中の分岐で案内がなく…行く価値があるか?と思って調べてみると、
これまた由緒ある神社だったのでちゃんと行くことに。
須我神社といって、写真はその社殿。
ちなみに日本初之宮とは、
『古事記』によれば、須佐之男命は八岐大蛇を退治した後、妻の稲田比売命とともに住む土地を探し、当地に来て「気分がすがすがしくなった」として「須賀(須我)」と命名し、そこに宮殿を建てて鎮まった。これが日本初の宮殿ということで「日本初之宮」と呼ばれ、この時に須佐之男命が詠んだ歌が日本初の和歌ということで、「和歌発祥の地」とされている。この宮殿がそのまま神社になったものと伝える。
(ウィキペディア「須我神社」より引用)
とのことです。
日本最初の和歌の碑。
「八雲立つ出雲八重垣妻込みに八重垣造る其の八重垣を」
社殿はやはり大社造。
ちなみに境内の隣にお寺があるのですが…
その梵鐘をついていたので住職なんでしょうかね?
ランニング短パン姿でしたが…(^_^;)
出発しようとしてたところに、夕刊とりに降りてこられて少し話を。
「気を付けて」と声を掛けられましたが、
さすが「須賀」の地だな、と思ったことでありました(笑)
参拝が終わったら、ぐるっと周るような感じで、
もとの熊野大社のところまで。
隣に温泉があったので、入ろうと思ってたのです。
宿泊施設でもあるみたいでしたが、休館日があるみたいで…
休館日がある宿って…?と思いつつ(^_^;)
温泉はやはりサウナもないシンプルなところでしたが、
ま、安かったので、こっちのほうがいいくらいですね。
温泉のあとは、買い物をして神魂神社の近くへと。
昼に、少し眠いかな?というのがあって、
仮眠できるところを探していたのですが、
その時に「ここ泊まるのにいいね」というところがあったのです。
眠気も気づいたらなくなったので、仮眠はしなかったんですけどね。
で、買い物したスーパーなのですが、
「アワビの刺身」というのがありまして、498円…
(アマダイの湯引き、というのもありました、600円足らずだったかな?)
醤油も持ってなかったし、悩んだのですが、
アワビが普通のスーパーで売ってるなんて…
あんまりないことですし、醤油もみたら常温保管というのがあって、
(VFRで走ってる間は、どう考えても常温じゃないですがf^^;)
購入してみました。出雲の酒も…と思っていたのですが、
少し大きめのモノしかなかったので断念。
焼酎も量り売りをしてたので、少し高級志向のスーパーだったのかな?と。
で、そのアワビ…
よく、アワビなんて歯ごたえだけのモノ、とも言いますが、
まぁ実際その程度のアワビだったと思います。
去年の春先かな…仕事中、唯一行けた泊まりツーリングで、
収入もあったし、少し高めの宿に泊まり歩いていたのですが、
アワビごはん?が出てきて(刺身も)めちゃくちゃ美味かった覚えがあります。
その宿の朝ごはんは、炊くのに失敗したご飯が出てきて、
となりの席のおばちゃんたちが、
「昨日のごはん出してくれたらいいのにねぇ」というのに、
「出るわけないだろ!」と突っ込んでたなんてオチもありますが…
そう考えたら、アワビがちょっともったいないかな?と…
食べてる間、蚊はほとんどいなかったので、
テント張らずとも?とも思ったのですが、
やはりさんざん攻撃された昨日のことを考え、
一応、インナーテントだけ張って寝たのでした。
ルート見たら、全然走ってないという感じがしました(^_^;)
143.5km
自販機 | コーヒー | 120円 |
神社(合わせて) | 賽銭 | 計22円 |
日御碕灯台 | 入場料 | 200円 |
古代出雲歴史博物館 | 入館料 | 600円 |
自販機 | コーラ×2、ファンタ、ネクター | 480円 |
道の駅 | たこ焼き、コーラ | 420円 |
ファミリーマート | 軽食 | 413円 |
熊野ゆとり館 | 入湯料 | 300円 |
ホック | 食料、酒 | 1633円 |