8/8(月) 

日本縦断ツーリング25日目

行程

月見野森林公園-津軽半島-竜飛崎-五所川原立佞武多-月見野森林公園

ルート

ルート画像

注)ルートはGARMIN GPSmap 60CSにて記録したものを、
取り込み、加工したものです。
一部、海を走っているように見える部分がありますが、
不必要なデータを表示させないために、
マップの詳細を最低レベルに落としているためです。
トンネル、深い谷など電波が受信できないため、
ルートが途切れているように見えるところがあります。

昨晩の宿泊地

月見野森林公園キャンプ場


今日は五所川原の立佞武多の最終日なので、
昼間は津軽半島(青森の西側)を走り、
帰りに立佞武多を見学することにしました。
ちなみに…ねぶた(ねぷた)というのは青森県全域で行われており、
ねぶた(nebuta)というのは、青森が有名、人形型のねぶたで、
「ラッセラーラッセラーラッセラッセラッセラー」という掛け声。
ねぷた(neputa)は弘前が有名で、扇形の平面の山車に、
きれいな絵を描くのが特徴、「ヤーヤドー」という掛け声。
立佞武多というのは、電線等なかった時代にあったものが、
近年まで廃れていたのを、平成になって、
電線の地中化工事等も行って復活させたもので、
その名の通り、人形型の背が高いねぶた、
掛け声は「ヤッテマレヤッテマレ」、
「やってしまえ」というような意味で、
昔は(五所川原だけでなく)ねぶた同士が運行中出会うと、
ケンカになることがあって、その名残。
上三つに、弘前市近くの黒石市のねぷたも合わせて、
(黒石は人形型、扇形両方あり、五所川原も立佞武多だけでなく人形型もあり)。
4大ねぶた…というのが私の認識です(笑)
ちなみに日程は早いほうから、
黒石7/30〜8/5、
弘前8/1〜8/7、
青森8/2〜8/7、
五所川原が8/4〜8/8。
2006に、黒石以外は見たことがあります。
私的なメインは青森で、これは気軽に参加できることが大きいですね。

斜陽館
ルートは、海沿いなので時計回りに周ることにし、
(=時計回りに周ると、左手に海でより近くに見ることができる)
峠を越えて津軽半島の根っこあたりを横断。
目指した訳ではないのですが、斜陽館が近くにあったので、
写真だけは撮影しておきました。
見学は以前したのでスルー…説明不要かと思いますが、太宰治の生家です。

山王坊遺跡
道の駅十三湖高原でご飯でも食べようと思ったのですが、
とても混んでて席待ちの人もいたので止めてソフトクリームだけに。
十三湖というのはシジミで有名なので、ちょっと残念でした。
そこから少し走ると、特徴的な鳥居「安藤文化顕彰シンボル塔」があります。
塔そのものの存在は知っていたし、以前に写真も撮ったのですが、
とりあえず説明板を再読…
少し先に日吉神社、山王坊遺跡なるものがあるとのことで行ってみました。
写真はその日吉神社の鳥居。「シンボル塔」も大きさこそ違いますが、
形状的には同じようなものです。「山王造り京風二重鳥居」というらしい?

山王坊遺跡
神社そのものはあまり大きなところではなく、
社殿もあまり見るところはなかったのですが、
敷地は山王坊遺跡と言って、中世の神仏習合的神社の跡だとか。
写真は「磐座」。

山王坊遺跡
神社跡(本殿・舞殿・渡殿・拝殿)とされていたところ。
礎石が少ししかわかりませんが…(^_^;)

権現崎
さらに北上し、少し突き出た半島、権現崎のほうへ。
以前、通行止めだったので今回は?と思ったのですが変わらず通行止め。
工事をする必要がない、と判断されているのかな?とも思いますね…
国道からここに至るまでの道は、かなり整備が進んでいる印象を受けたので、
ここを工事しない代わりに、集落までの道を整備している?という感もあります。

権現崎
通行止めの地点から、南東のほうを眺めた景色。

権現崎
海の中、ウニがいないかな〜?と思ったのですが、
見当たらず…いたって別に食べるわけではないんですけど(^_^;)

おさかな海岸定食
国道と、集落入口道路の交差点にご飯を食べられるところがあったので、
ちょっと時間的には遅かったのですが大丈夫ということで入店。
オーダーは、おさかな海岸定食、1000円です。

おさかな海岸定食
メニュー。上の「がっぱど!!」というのは、
いっぱい、という意の方言…想像がつくレベルですけどね(^_^;)

七つ滝
北上して、途中の「七つ滝」というところ。
あまり、たいした滝ではないんですが…(^_^;)

七つ滝
七つ滝の付近から眺めた海。北の方角です。

龍泊ライン
さらに北上し国道339号線、
小泊(という地名)と龍飛を結ぶことから龍泊ライン、
あるいは小泊道、という道路を通ります。
標高を上げてきた途中からの景色。絶景でした。

龍泊ライン
道の様子ズーム。

龍泊ライン
途中の「眺瞰台」というところから、
竜飛崎、さらには北海道を眺めることができます。
ちなみにここあたりは1984年と結構最近に全線開通したそうで、
自衛隊が工事を行ったそうです。
眺瞰台、という開通記念碑には、
「昭和57年11月貫通」とありましたが、
昭和57年というと、1982年…
1984年開通はウィキペディア情報ですが、
ここまで道路はできても、
他のところはできてなかった、ということでしょうか?
急カーブ急こう配の、あまり優しくない道路でした(^_^;)

龍飛崎
龍飛崎灯台。標高が高く、海が近い感じはありません。
近くには自衛隊の施設もあったり。

龍飛崎
付近はいろいろ、観るところが多いのですが、
これは外せないでしょう(笑)
「津軽海峡冬景色」の歌謡碑。
1番は小さく、当地名が出てくる2番が大きくなってます。

龍飛崎
有名な「階段国道」。
普通の歩行者用階段が国道に指定されています。
もっとも、少し離れたところに車道もあって、
こちらを国道に指定しようとしたら、
地元民の意見で指定替えが中止になったという話もあるようですが…
その上側の写真です。

龍飛崎
階段国道の、下側の入り口。
結構、民家の玄関先とか入り組んだ道になってます(^_^;)
民家の人たちはプライバシーがあまりなさそう…
そのあたり、どうなんだろうという気持ちもありました。

龍飛崎
太宰治の「津軽」の碑。
以前は、さらに奥に行った行き止まり、
漁港の手前の崖の下にあったように思うのですが…
移設された理由は不明。以前は行き止まりであることが、
「ここは、本州の袋小路だ。」というフレーズとシンクロしていて、
とても良かったと思うので、残念ではありました。

龍飛崎
碑のアップ…重苦しい文面にはふさわしくない写真かな?(^_^;)

龍飛崎
碑の目前には「奥谷旅館」、現在は「龍飛館」という観光案内所のようですが、
太宰治が「津軽」の旅行で実際に宿泊したという旅館があり、
その壁に「津軽」の一節が掲示されていました。
「津軽」という小説は、太宰治が津軽半島を旅したという小説で、
戦時下の、昭和19年の旅行なのですが、
同行のN君と貴重品の酒をたくさん飲んだ、というくだりで、
なかなか面白いのですが、元サイズの画像では、
この距離でも文字が判別できることにもおどろいた瞬間でした(笑)
(立佞武多に対して、時間が微妙だったので少し急いでいたのです)

五所川原立佞武多
ちょっと遅くなったので、急いで五所川原まで。
ご飯を食べていなかったので、市内のコンビニでちょっと腹ごしらえ、
以前はバイクどことめたっけ…?と思いだそうとして、
臨時駐車場から、シャトルバスに乗って行ったような気がしました。
その立看板は随所に出ていたのですが、
目指して走っていくと、なんか普通のスーパーの駐車場に停めてる人が(^_^;)
会場にも近いようだったので、いったんスルーしたのですが、
引き返して私も停めさせて貰いました…
というか、駐車場はほぼ満車だったので、
敷地の端っこにですけどね…あとから買い物もさせてもらいました(^_^;)
人の流れについて行ったら見えたのが吉幾三。
当地の出身で、作詞作曲の「立佞武多」という歌がテーマソングになっており、
さらに祭り期間は本人が列の先頭で歌唱してくれる、ということのようです。
聞いてる間は良かったと思いましたが、
あとから検索して歌詞を見ると、そうでもないような(^_^;)

五所川原立佞武多
大きな太鼓…

五所川原立佞武多
人形型の組ねぶた。そう大きくないです。
復興祈願ということで掲載。

五所川原立佞武多
立ねぶた。題材は鍾馗(中国の神)。
土台の「漢雲」というのは「雲漢」で、
天の川、という意味だそうです。

五所川原立佞武多
上の「鍾馗」を違った角度から。

五所川原立佞武多
水滸伝から、黒旋風李逵と浪裏白跳張順。
出会った時のシーンでしょうか。

五所川原立佞武多
ちょっと検索しても裏を取れる情報がなかったのですが…
以前の情報から記憶で書くと、
立佞武多は1年に一つ大型のモノが作られ、
3年で破却、ということで、大型ねぶたが3台出るはずなのですが、
その一つ、「義経伝説・龍馬渡海」。
残念ながら、題材はかなり前に決まるようで、
東日本大震災の鎮魂、あるいは復興祈願とは関係なく、
「夢」というのがテーマのようです。
ちなみに2010年の新作が「又鬼」というもので、
一応写真もあるのですが、微妙なのでスルー、
2009年の新作が「夢幻破邪」というタイトルらしい。
こっちもスルー…(^_^;)

五所川原立佞武多
義経さんのお顔ですが…
昨日の韋駄天と比べるまでもなく、
はっきり言ってがっかりしました。

五所川原立佞武多
「ねぷた祭りは、正装で参加しましょう!!」
が、観ていても何が正装なのか全くわからない状態…
通常の運行をしている団体ですらそうなので、かなり微妙…

五所川原立佞武多
で、一番後ろの集団なのですが、
何だこりゃ、という状態でした。
青森のねぶたまつりで「カラスハネト」というのが問題になり、
いろいろ抑え込んだ歴史があるらしいのですが、
そのカラスが五所川原に流れているという話があって、
これがそのカラスなのか、という感じ。

ちなみに、東奥日報の社説に、立佞武多とカラスについて、
ズバリ触れたものがあったのでリンクしておきます。
東奥日報、2011/7/16の社説

五所川原の立佞武多ですが、
もちろんカラスの問題もあるとしても、
青森のねぶたが目に見えて技術が向上し、
美しくなっているのに比べると、技術の進歩がないように思われます。
題材としても、観客が下から見上げる形になるので、
ねぷたの視線を下に持っていかないといけない訳ですが、
下絵の段階から、そこまで考えて題材を決める、あるいは描くべき。
以前あった「杭」だったかな?治水工事の杭を打つ、という題材で、
これは目線が自然と下に来るもので迫力があったので、
やればできるはず、頑張ってほしい。
大型の3台ですが、調べてそうと分かるレベルで、
オーラがない…それではちょっと、と感じます。
もちろん、青森と五所川原では街の規模が違うので、
技術の差がついてしまうのはしょうがないのかもしれませんが、
五所川原は、祭りのために電線の地中化工事までしたという、
その情熱は素晴らしいと思ってるので期待しているのです(笑)
それから「ヤッテマレ」という掛け声も、
ねぶたねぷたの中では一番いいと思うし…
まぁ今年は期待していた分、がっかり感も大きい立佞武多でした。

走行距離

275.3km

本日の家計簿
ヤマダ電機イヤホン930円
自販機飲料120円
道の駅十三湖高原ソフトクリーム280円
自販機飲料100円
出光17L 163円/L2771円
ローソン軽食、飲料368円
マックスバリュ惣菜215円
サークルK食料、酒618円

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