月見野森林公園-小牧野遺跡-亀ヶ岡関連史跡巡り-市浦歴史民俗資料館-月見野森林公園
注)ルートはGARMIN GPSmap 60CSにて記録したものを、
取り込み、加工したものです。
一部、海を走っているように見える部分がありますが、
不必要なデータを表示させないために、
マップの詳細を最低レベルに落としているためです。
トンネル、深い谷など電波が受信できないため、
ルートが途切れているように見えるところがあります。
月見野森林公園キャンプ場
今日は青森の縄文を見て周ろうと思っていました。
朝湯→すき家で朝食のあと始動。
まずは小牧野遺跡…ストーンサークルなのですが、
前来た時は知らなくて、同じキャンプ場にいた人に話を聞いただけ。
今回はちゃんとリサーチして、訪問しようと思っていました。
ただ、あまりメジャーではないのでマップルにも載っていないし、
道も未舗装なんですけどね…(^_^;)
そこまで悪い路面ではないのですが、
やっぱり辟易しました…特に遺跡に入るときは、
未舗装路からさらに狭い道に入らないといけないので…
案内に関しては、表示が随所に出ていて迷ったりはありませんでした。
そして無事到着…周囲は何か整備事業でもしているのか?
草刈りなどしてる人たちがいたのですが、見学客は私一人のようでした。
小牧野遺跡…一言で言えば、ストーンサークル、環状列石です。
詳しい説明は、ウィキペディアの該当項目にて(^_^;)
ウィキペディア、小牧野遺跡の項目
入り口から遺跡に向かって、左手側。
同じく、右側。
右手から左手に斜面になっていたのを、
土木工事をして、平面にして作られた場所だそうです。
手前に、石が縦に並んだ間に、横に並べられていますが、
この形式は全国的にも珍しく、
当遺跡の名を取って「小牧野式」というんだそうです。
小牧野式の配石。
奥の小高い丘の上から遺跡の様子。
配石が集中しているところ。
遺跡の左手奥にはこのようなものがありました。
おそらく、土壙墓を発掘調査した後、
埋め戻す前の準備だと思うのですが、
詳細は不明です。
一通り見終わったら、駐車場の脇にプレハブがあって、
そこが小さな資料室なので見学。
そこにあった写真。
上は土器棺墓、いったん土葬したあと、数年後に骨を取出し、
土器に納めて再葬したもの。これまでに4基見つかっているそうです。
下は、ウィキペディアにも記述がある湧水遺構。
行きたかったのですが、どうも普通に森の中っぽいな、ということでキャンセル。
「青森の縄文を世界遺産に」のパンフレット。
正式名称はこちら、
「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」。
「青森」←→「北海道・北東北」と差異があるのは、
もともとは青森が始めた運動?で、
他の道県を巻き込んだ、という経緯から。
以下、青森県庁のサイト、関連ページから引用。
青森県庁、北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群を世界遺産に!のページ
年月日 | 主な出来事 |
---|---|
平成17年10月11日 | 知事が定例記者会見で、県内縄文遺跡群の世界文化遺産登録推進を表明する。 |
平成18年9月28日 | 文化庁が、世界遺産暫定一覧表へ記載する文化資産について、今後、地方自治体からの提案を基に審査・選定するとの方針を示す。 |
平成18年11月28日 | 「青森県の縄文遺跡群」について、青森県、青森市、八戸市、つがる市、七戸町の連名で、文化庁に対し世界遺産暫定一覧表への記載に係る提案書を提出する。 |
平成19年1月23日 | 「青森県の縄文遺跡群」が、文化審議会文化財分科会において「継続審議」となる。 |
平成19年8月27日 〜28日 |
第11回北海道・北東北知事サミットにおいて、共同提案について正式合意する。 |
平成19年12月19日 | 「北海道・北東北の縄文遺跡群」について、北海道、青森県、岩手県、秋田県の4道県知事が、青木文化庁長官に対し、世界遺産暫定一覧表への記載に係る提案書を提出する。 |
平成20年9月26日 | 「北海道・北東北の縄文遺跡群」を含む5件の文化資産が、文化審議会文化財分科会において、世界遺産暫定一覧表への記載が適当な資産として選定される。 |
平成20年12月15日 | 「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」、「九州・山口の近代化産業遺産群」、「宗像・沖ノ島と関連遺産群」が、世界遺産条約関係省庁連絡会議において、世界遺産暫定一覧表への追加記載が決定される。 |
平成21年1月5日 | 「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」を含む3件の文化資産が世界遺産暫定一覧表に記載される。 |
リンクだけで良さそうなところを、
わざわざ引用したのは、私が観に行ったときに、
どういう段階だったか?ということを残すため、です。
個人的には、世界遺産は日本人にとって、
現状ほぼ客寄せパンダでしかなっていないので、
登録については別にどうでもいいです(^_^;)
ちなみに、関連ポスターもう一枚。
ちりばめられた、いろいろなデザインが、
青森県の様々な観光資源をモチーフとしています。
縄文関連としては、中心の大きな丸の左下に国宝の合掌土偶、
その右斜め下の十字架状のモノが板状土偶、
さらにその右斜め下に遮光器土偶、
丸の右斜め上に、三内丸山の六本柱建物跡。
ちなみに、私がここでうだうだしていると、
「鹿児島からですか?」とすごい笑顔で入ってきたお兄さんが。
Tシャツ、短パンなので同じ観光客かな?と思ったのですが、
どうやらここの関係者っぽく思われました。
「大湯、伊勢堂岱にも行ったから、
日本三大ストーンサークル制覇ですかね?」とか笑ってると、
「ストーンサークル好きですか?」と聞かれ、
そのあと、自分って何好きなんだろう?と考えることでありました。
そのあとは再び五所川原付近へ。
JR五能線、五所川原と能代を結ぶことからの名前だと思うのですが、
その木造駅へ。見ての通り、遮光器土偶が建物と一体化しています。
そこから北へ走って、亀ヶ岡石器時代遺跡、
その出土品が展示されている「縄文館」へ。
以前行ったときに、だいぶ道がややこしかったので、
ナビに案内させていったのですが、
標識もそれなりにあったと思います。
写真は建物の外観ですが、
中に入ったら「停電中」とのこと。
「震災関連で?」と思ったのですが、
そうではなくて、「風が強いから…?」とのこと、
電気がつかないから、入館料はいらないと言われました。
土偶のかけら。
土偶の体…
亀ヶ岡石器時代遺跡というのは、普通の日本人だったら、
土偶と言えばまず最初に想像するだろう「遮光器土偶」で有名なのですが、
その遮光器土偶だけではなく、古くは江戸時代から、
遺物の素晴らしさが知られ、海外まで持ち出されているそうです。
ただ、あまりの素晴らしさゆえに、
古くから発掘が行われてモノが持ち去られ、
現地にはほとんど発掘された遺物、
特に良品は残っていません(私見)。
上の写真も、展示されているものの中ではだいぶマシな方。
前に挙げた「遮光器土偶」も東京国立博物館の所蔵(1887年出土)。
私は所詮、素人なので…その遮光器土偶がなぜ国宝に指定されないのか(重文指定)、
常々疑問に思っていながら、その理由がわからないのですが…
まぁそれくらい素晴らしい、と思ってるいうこと。
ちなみに、現在国宝に指定されている縄文時代の遺物は4件あり、
基本、現地の資料館等で展示されています。
特に、通称合掌土偶は是川縄文館(2011/7/10開館)に、
通称中空土偶は函館市縄文文化交流センター(2011/10/1開館)にと、
今年は「それを展示するために」と言っても過言ではない建物が二つも開館した年です。
ロゼッタストーンなんかも、返還要求が出ている時代で、
できれば合掌土偶はじめ、亀ヶ岡の遺物の良品、
当地に返還してもらって、よい博物館が出来れば、と思います。
そこあたりは、世界遺産指定になったら加速すると思うので…
その視点では、世界遺産指定に期待します(^_^;)
建物の外にあった、件の運動ののぼり。
少し移動して、遺跡の現地まで。
さっきから言ってる遮光器土偶のレプリカが出迎えてくれます。
遮光器土偶のことを現地では「しゃこちゃん」と呼ぶそうで、
ここもしゃこちゃん広場、というらしいです(^_^;)
縄文時代晩期の遺跡なのですが、
石器時代遺跡、というのはなぜか?
昔調べた覚えがあるのですが…忘れました(^_^;)
遠景。像の背後が史跡指定。
さらに近隣に「田小屋野貝塚」という、
やはり世界遺産運動の構成資産の一つがあります。
そこから北に走り、十三湖の中島まで。
先日、山王坊遺跡を見て、
「安東氏の文化ももう一回勉強しておくか」ということで、
再訪なのですが、ここの資料館まで。
個人的な日本の歴史に対する興味は、
縄文のあとは戦国にワープしてしまうので、
中世あたりの資料館は微妙なんですけどね…(^_^;)
というわけで(写真も撮影禁止だったし)あまり印象はなし。
この橋は、関係者以外の車両は通行禁止。
まぁ、歩いても大した距離ではないんですけどね。
ちょっと中途半端な時間だったので、
どうしようか迷ったのですが、
津軽半島を横断して帰還。
途中で世界遺産候補の構成要素の一つの遺跡を発見…
説明板等は読んだのですが、また来ようと思って、
(亀ヶ岡の遺物の良品をもっと見たいという気持ちがあり…)
今日はスルーしました。
帰ってからは、近くのスーパーでタラのあらがあったので、
青森の郷土料理、じゃっぱ汁を作ってみることにしました。
(携帯画像なので画質が悪いです)
もともと、近くのスーパーは魚が安いので、
何か魚を使った料理を作りたいと思っていたのですが、
青森のおっちゃんがダッチオーブンを持っているということで、
そういう機会があったら借してくれるという話だったのです。
ただ、本当の?じゃっぱ汁は内臓も入れるのが、
売っていたのは除いてあったので、入ってません(^_^;)
そのせいか、個人的には味が足らない…と思いましたが、
周りの人は、美味しいと言って食べてくれました。
完成品の写真は取り忘れたのでありません(^_^;)
キャンプ場(の炊事棟)の様子。
何とはなしに撮った写真ですが、
顔があまり判別できない写真だったので掲載(笑)
ねぶたが終わって、だいぶ少なくなったんですが、
こんな感じでご飯食べています。
左から、地元の遊びに来ていた人、
青森のおっちゃん、ちょっと写ってないんですが北海道のライダー、
ハーレーの兄弟二人組。
このハーレーの二人組は長野からで、
元カノの出身地と近く、
知り合いを辿れば分かるかも?というレベルらしい(^_^;)
まぁ、元カノの名前言ってないですけどね。
足元の様子(笑)
北海道のライダーは鍛冶屋を目指しているそうで、
砥石なんか持って来ていて、私のナイフも研いでもらったのでした。
196.4km
玉光湯 | 入湯料 | 350円 |
自販機 | 飲料 | 120円 |
すき家 | 定食 | 550円 |
ローソン | ガリガリ君 | 62円 |
ENEOS | 18.54L 159円/L | 2948円 |
市浦歴史民俗資料館 | 入館料 | 300円 |
自販機 | コーラ | 120円 |
ファミリーマート | 軽食 | 244円 |
ふじわら | 酒、食料 | 1254円 |