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日本縦断ツーリング43日目



(ボランティア期間26日)

行程

ボランティアセンター-釜石市内-鵜の巣断崖-道の駅おおの

ルート

ルート画像

注)ルートはGARMIN GPSmap 60CSにて記録したものを、
取り込み、加工したものです。
一部、海を走っているように見える部分がありますが、
不必要なデータを表示させないために、
マップの詳細を最低レベルに落としているためです。
トンネル、深い谷など電波が受信できないため、
ルートが途切れているように見えるところがあります。

天気

昨晩の宿泊地

ボランティア宿泊所
朝から雨で、台風が近づいていることもあり、
出発を迷ったのですが、結局出発することに。
同じ写真関係のボランティアをしていた仲間たちからは、
冗談半分(だと思いますが)に、
「出発するんですか?」とか「続けろってことじゃないですか?」
等言われましたが…これまでを考えると、
去る者は追わずの雰囲気だったような…
こうも引き止められるのは、
写真が単純作業ではなくて、
作業者の継続性が必要なのと、
私がこれまで実際引き延ばしてきたから…
その両方でしょう(^_^;)
ボランティアに対する思いは、
批判的なことも多いのですが、
少しでも参加することで復興が進むこと、
多くの面白い人たちが集まっていること、
もちろん肯定的な面もあります。
が、何はともあれこれから冬に向かって、
装備が足らないというのが真実(^_^;)
いつかは区切りを付けないといけないし、
賢治祭もあるので出発することに。
荷物をまとめ、一応、記念にステッカーを購入して、
(まけないぞうはスルーw)
知り合った人たちにあいさつ。
最後は写真班の倉庫の前で見送られて出発しました。
洗濯物…昨日洗濯したのですが、乾いてなかったので、
花巻からまた沿岸部に出る際取り込むかと置いてきました(笑)


サン・フィッシュ釜石
とりあえず目指すは釜石。笛吹峠という、
義経北行ルートでもあるらしい峠を通るプランもありましたが、
かなり険しい峠であり、雨ということもあって、
仙人峠道路という高規格道路へ。
ナビがその道路がない時の古い地図を使っていること、
および4000mほどの長いトンネルがあることもあって、
一部ルート画像が途切れたようになっています。
被災地への行き帰りに、何度も通った道ではありますが(^_^;)
途中からすでに、袖部に雨がしみ込んできていました…
釜石市内では以前、接客の良さに驚いたまんぷく食堂へ。
サン・フィッシュ釜石という商業施設の2階なのですが、
11時過ぎても準備中だったし、
団体予約が入ってる?という感があったので、
1階の普通の食堂へ。ラーメン、餃子3個、ライス、漬物、の、
ランチセットをオーダー…
餃子は手作りでおいしかったのですが、
麺はのびのび、スープは味がしないラーメン…(-_-;)
しかし、今日の新聞は先客が読んでいたため、
昨日の新聞を読んでいたのですが、
先客が帰った後に、今日の新聞を、
わざわざ持って来てくれようとするおばちゃん…
釜石ってそういう、人に優しい街なのかな、という感じでした。
ちなみに釜石は「築地魚河岸三代目」という漫画で、
マツカワという養殖カレイのエピソードの舞台でしたが、
このサン・フィッシュ釜石もちらっと描かれていたような。
今にして思えば、そのマツカワがどうなったか調べればよかったです。

釜石
サン・フィッシュ釜石は駅のすぐ近く、
駅前には新日鉄釜石の敷地です。
がれきの山が積んであるんですけどね…
その敷地にかかっている幕。
ボランティア中に、何度も見かけたものですが、
ボランティア仲間も「?」という感じだったような。
ちなみに釜石駅も少し散策。
JRの駅と、三陸鉄道という鉄道の駅併設ですが、
三陸鉄道は全面運行休止、
JRも内陸に伸びる釜石線は運行中ですが、
沿岸部を走る宮古線はやはり休止中。
ボラ期間中に、曲がった線路、
土が流出して見る影もない盛り土を見ており、
復旧はいつになるのか…という感じです。

そこからは鵜の巣断崖へ向け北上。
途中で自分の活動した場所で、
直接、津波に関係ない箇所の写真を撮るプランもあったのですが、
雨+台風が近いということでキャンセル。
当然のことながら路面状態が悪いところが多く、
一部に急造箇所もあり、地盤沈下で海面が近いという危険があるからです。
途中、道の駅やまだ、で休憩。
ここは標高が少し高いので直接の影響は感じられず。
建物が増築されたのかな?という感じがあり、
「ハチミツとクローバー」で出ていた「わかめソフト」は、
メニューに載っておらず、販売されていないようでした。
ソフトクリームの販売箇所そのものも変わっていたような。
ちなみに自販機にホットがあったので、休憩がてら飲んでいたら、
ボランティア仲間のおばちゃんに再会したり(^_^;)
隣のGSにて給油してから出発。

鵜の巣断崖
ちなみに釜石市街の一部から、ずーっと被災地です。
なんといえばいいのかな…
とりあえず、感じるのはまだ復興という段階ではなく、
見る限りでは片づけという段階かな?と。
来た時には廃墟だった建物が取り壊され、
更地になっていた、などはあるのですが、
まだ何か新しく建った、というのは皆無。
壊れた車がまだ沿道に放置されていたりもするのですが、
残った建物であったり、移転であったり、
営業を再開している商業施設も多くなっているようです。
ボランティアセンターでは、記憶の風化、ということがよく言われましたが、
それは事実だと思います。
おそらく地元の人たちにはまだ報道も多く、
特に被災者の方々には進行中の現在であるので、
そんなことはないと思うのですが…
今日のボランティア活動は全面中止で、
希望者のバスでの視察のみ行われたようですが、
バスからの写真撮影OK、と言っていたような気がします。
これまでになかったことで…風化防止のため?という気がしました。

ちなみに宮古のホーマックにて、
あまりに寒いので、安いフリース、カッパと、
ホッカイロを購入しました。
商品陳列は、ストーブや炬燵が目立つところにあり、
灯油も結構売れていたようでした。
鹿児島では考えられないことですが、
ストーブには「仮設住宅での生活に!」とかPOPがありました…
一方、ホッカイロはまだ商品数も少ないようで、
そこまでの寒さではない、ということかもしれません(^_^;)
宮古には浄土ヶ浜、という景勝地がありますが、
あまり思い入れのあるところではないのでスルー、
再び高規格道路に入りますが、「鵜の巣断崖」という出口あり。
下りて海に向かって少し走ると鵜の巣断崖の駐車場。
あると思っていた大きなトイレの軒先にて、
ブーツを脱いで靴下を絞ったり(^_^;)
長い間、休憩していました。

鵜の巣断崖
靄で何も見えないことも覚悟していましたが、
行ってみると、思ったよりははっきり見えました。
以前来たときに感動した、海の青さがセットではないの残念ですが、
やはり、海は変わらないな、と…

鵜の巣断崖
ズームしての、縦パノラマ画像。

鵜の巣断崖
歩道の途中にあった碑。
吉村昭「星への旅」の一節のようです。
しかし、海や水平線は出てきますが、
鵜の巣断崖には言及がないので、
どこのことを書いているのかは(これだけでは)不明。
まぁ一応…他に碑もないので(^_^;)

鵜の巣断崖
ちなみに駐車場からは整備された歩道です。
天然の素材を使った、柔らかい特殊な舗装がされています。
周辺はヒノキかな?と…桧皮が剥されている感がありました。

出発してから、再度高規格道路に乗ったのですが、
すぐに終点になって国道45号へ。
ほとんど乗った意味はありませんでした(^_^;)
まぁ国道45号も、走りやすい道でしたが、
さすがに雨なので、晴れの日と同じようにはいかず、
出発した時に気づいたことですが、
またライトのバルブが切れているし、
フロントタイヤはもう溝がないし…(^_^;)
久慈市街に入ったあたりで日が暮れたのですが、
そこから目指す道の駅おおのはさほど遠くもなく…
しかし、いつもの走行とはわけが違うので、
距離が長く感じました。
ちなみに、パッシングされたらでいいや、と思って、
途中からハイビームを常時点灯で走ったのですが、
対向車のパッシングは皆無…
ロービームで走っていても、
まぶしいとの対向車のパッシングを受けることのあるVFRですが、
ハイビームだけだと逆にそういうことはないようです…
まぁ、ロービームのバルブが二つとも切れ、
ハイビームだけで走るなんて、ありえない状況ですが(^_^;)

道の駅に着いてからは、一息ついて、
食堂がまだやっていたのでひっつみ定食をオーダー。
ひっつみ…食べる機会が多いなぁ、と。
もしかしたら、一番食べてる郷土料理かもしれません。
食べ終わったら少し休憩…
濡れて寒かったこともあり、さっさとシュラフに包まり就寝。
シュラフやマット用のスタッフバッグが破れたなんて言うアクシデントもありましたが、
幸いなことに、薄手のシュラフでも大丈夫なくらいでした。

走行距離

208.8km

本日の家計簿
ボランティアセンターステッカー400円
市場食堂ランチセット600円
道の駅やまだステッカー715円
自販機コーヒー100円
出光18.56L 162円/L3006(カード)円
ホーマックフリース、カッパ、ホッカイロ1894円
道の駅おおのひっつみ定食650円
道の駅おおのプチポテト80円

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