片野浦キャンプ場〜下甑島迷走〜瀬尾観音三滝公園キャンプ場
起きたと言うか、目が覚めたのは3時半ごろでした・・・(-_-;)
昨日の日記にもチラッと書いていますが、
ここに来たときは風なんか少しも吹いていなかったのに、
夜半から風がだんだん強くなってきたようで、
今回も風でフライがはためく音などで目が覚めてしまったようです。
もう何もせず、例え風でテントが潰れたって死にはしまい!と
半ばやけになって無理に眠ろうとします。
(パソコンにショックがあるといけないので、それは一番安心なテント中央部へ(笑))
実際、ちょっと眠りに落ちた時間もあったような感じですが、
風はいよいよ強く吹きつけ、仕舞いには「台風かよ!」と感じるほど。
雨も降っていて、屋根の下に張った割りにテントも濡れているし、
いつまでもこうしているわけには行かず、
「しょうがない!」と起きだしたのは朝8時でした。
私という重しがなくなったせいで(別に私が重いというわけではありませんよf^^;)、
テントはいよいよ強く、風にあおられています。
いつかのように、フレームが折れていないだけでも見っけ物、と言う感じでした。
いつもは荷物を全部出して〜、と作業は始めますが、今日はそんな余裕はなし、
雨には少々濡れてしまいますが、まずはフライを外し、
テント本体もフレームから外して風に煽られないようにしました。
そこでやっと一息ついて、撮ったのが前日の宿泊地写真(笑)
つーか、このときはほんとに笑い事ではなく、
風は強いし雨は降っているし、ここでのキャンプはもう無理だし、
かなり滅入っていました。しかも、普通に屋根の下いるのに雨が入ってくるし。
そんなこんなで、結構ボーっとしている時間も長かったのですが、
なんとかかんとか撤収を済ませると、10:15頃でした。
雨の中、走り出します。
ここの進入道路の砂浜の入口、すごい砂が堆積しているんですが、
そりゃこれだけ風が吹けば砂も飛ぶよな、と言う感じ。
それと、前日裏山の写真を撮っていますが、
ろくに木も生えていないところで・・・やっぱり風のせいでしょうか。
ここの集落も、その裏山の山すそを回ったところにありますし、
普通に生物が耐えられる風が吹くところじゃないらしいです・・・
で、やっぱり時々強く吹く風に耐えながら、手打集落に向かいます。
坂を下っていくと、海が目に入りますが、
これっていわゆる、「時化」と言う状態なのでは・・・?と言う感じ。
そして、ガソリンスタンドへ。
屋根が無いスタンドにて、給油口の上に手で屋根を作りながら風に耐えつつ給油して貰います。
ちなみにハイオクはありませんので、レギュラーです。
で・・・その値段なのですが・・・163円/L+税金・・・
実質、リッター171円です。いくら離島とはいえ、あまりにも高過ぎなのでは・・・
と言っても、給油したときは普通に払ったのですけどね。
まさか、給油して貰ってから「高過ぎ」と言うわけにも行かないし(^^;)
ガソリン給油の対価として払った代金も、過去最高値だと思われます。
それはさておき。スタンドのおばちゃんに、下甑支所の場所を教えてもらい行ってみます。
「片野浦キャンプ場」以外でキャンプする許可を得るのと、代金の支払いのため。
まぁ、代金は徴収しに来ると言うことでしたが、
せっかく近くまで来たわけですし、直接窓口の方へ。
で、応対されたおばちゃんに用件を言うと、男性職員が出てきて、
三泊分、930円払います。代替のキャンプ場を聞いてみると、
「芦浜はスペースに余裕が無いので、観音三滝のほうで」と言われました。
手打集落には「歴史民俗資料館」なるものがあるということだったのですが、
案内板に従って行ったところは、それとは違う看板が掲げてありましたが、
(合併で変更になったのでしょうか)開館日時が水曜日から日曜日、という事で、
今日はお休みのようでした。しょうがないのでそこからキャンプ場へ直行します。
着いてみると、なんだか半分廃村のような集落の近くにあるところで、
ここも海は近い物の、ちょっと山のほうに入ったところにあるので、風は大した事ありませんでした。
まぁもちろん、夜になってみないと分からないのですが・・・・
雨は降り続いているし、普通に地面に張る気にはなれないし、
炊事棟を見てみると、それより小さくはあるのですが、
片野浦キャンプ場のものと似たような造りでした。
電源も?と思ったのですが、ブレーカーボックスは片野浦のものとは違い、
扉を開けただけでは(別に無理して開けてませんよ、普通に開くんです)
コンセントソケットは見えなくて、落胆したのですが、
散策した後でもう一回、何とはなしに下をのぞいて見ると発見!よしよし、です。
とりあえず、ここの様子は分かったのですが、
今日は雨にて景色が見られるわけでもなし、と思って、
もう一方の「芦浜キャンプ場」も見に行ってみました。
こちらも「芦浜」と言う集落の奥にあるんですが、
海が目の前にて、時期が時期ならいい所でしょうが時化てる海にて、
風は強いし・・・それに何より、ここキャンプ場とは言えません。
ちょっとした敷地に、デッキつきのバンガローが一棟と、
流し一つと作業台だけの炊事棟、大小一つずつのトイレと、
バーベキューが出来そうな四人掛けテーブルがあるだけ。
駐車場も二台分しかないし、キャンプ場ともバンガロー村ともいえない、
ただの屋外施設つきバンガローといった感じでした。
まぁ、海水浴のあととかには仲間内だけで楽しめていいかもしれませんけどね。
と言うわけで、先に見た「瀬尾観音三滝公園キャンプ場」へ戻ります。
途中の集落の商店にて、昼ごはん、晩御飯、明日の朝ごはんのこととか考えつつ、
ポテチとリッツクラッカーとウィンナーを購入。それで戻りながら、
「今朝はペグ地面に打ってたらやっぱフレーム折れてたよな〜」とか考えていると、
前室を作るために一本ペグをうち、それを回収していないことに気づきました。
それで今日は行くところもないし、と思って回収しに行くことに。
キャンプ場に寄って荷物を降ろし、炊事棟の梁にテントやフライを干してたのち、
ポテチとリッツを一袋昼食として食べてから出発します。
一回、風が本当に強くなって停まって両足着いて耐えたことがありましたが、
とりあえず無事到着。ペグは地面に刺さったままの状態で残っていました。
それを回収し、トイレに行ったりして休憩します。
着いたときは風はともかくとして、雨は小康状態だったのですが、
出発しようとしたときは雨が酷くなってきていました。
もう本当に滅入ってしまって、本当は雨はそんな嫌いじゃない(野外活動してるとき以外)のですが、
雨の上に風も強いし・・・今日はもうテント張って、日記更新だなと走ります。
走っていると、道がなんだか茶色い気がして「雨に泥でも混じってるのかな?注意だな」と思ったのですが、
どうやらそれは靄が出ていたためVFRのライトを霍乱し、
オレンジ色に見えていたのがそう見えているのだと気づきました。
で、そんな靄も出るような酷い雨だったのですが、
山を一つ越えると靄も無くなり、雨も小康状態へ。
キャンプ場近くではもうほぼ降っていないと言う状態だったので、
近くの「瀬尾」集落に行って見ました。
道も悪かったし、ほとんど何も無かったんですけどね。
キャンプ場ではさっき確認したところ、携帯圏外だったのですが、
ここではアンテナが普通に三本立ちまして、
キャンプ場が山に隠れるようになっているのがいけないのかな?と言う感じでした。
彼女との「ほしのこえ」状態を解消したいと思ってるのです(笑)
つながらないものはしょうがないとしてキャンプ場へもう一回到着。
テントを張る前に、キャンプ場の名前の由来にもなっている、
「瀬尾観音三滝」を見に行きました。
ここの滝は、名前の通り三段に分かれているらしいのですが、
「展望台」の案内があったほうへ行って見ると、こんな感じで、
ほとんど見えないという状態。展望台は階段を上がってくるのですが、
階段を登らない方へも遊歩道は続いていたので、
そちらに歩いていってみると、最下段の滝はなかなか見事、でした。
脇のほうへ、「→第二段」と言う案内もあったのですが、
雨上がりの遊歩道、私はブーツでしたし、かなりの上り階段の様子、
すべる危険が大きいので行きませんでした。
普通に平らな遊歩道歩いてるときもちょっと滑ったので。
ここの水は「諸人万人の薬」とうたわれたそうで、
三段全部で55メートル落差があるんだとか。
また、近くの祠堂に聖観音が奉られている事からその名があるんだそうです。
それらしき祠はありましたが、像は見えず、奥の扉が閉まっているだけだったんですけどね。
戻って、テントの設営をしていると、なんだかピーカン晴れになってきました。
お日様も照って日が差しています。
とりあえず設営は終わり、濡れていたマットやシュラフを乾かしていたのですが、
今日少しでも何か見ておけば、明日のスケジュールが楽になるかと思って、
最初の予定を変更し、走りに行くことにしました。
まず最初に目指したのは島の北端部にあるという「鹿島断崖」です。
かつての村境にはこんな看板があります。
ま、もう合併しているわけですから無効ですけどね。
それと別に旧村民のマナーがいいから、とかじゃなくて、
車と人が少ないのと、運が重なった結果ではないかと思われますが、
(鹿島集落には路駐の車がたくさんいましたし)
少なくとも私がその記録を途絶えさせることの無いように、と
気が引き締まるのは事実ですね。
VFRもその運にあやかるべく、一緒に入れて撮ってみました。
それで北上していたのですが、島の一番細いところ・・・
両側海で陸橋が架かっている、と言うところがあるのですが、
そこは予想通り風が強く、またそこから少し進むと、
こりゃ無理!と言う感じの強風が吹いていました。
さっきみたいに両足付いて、頑張って耐えていたのですが、
さっきと違って風が止む気配は全くありません。
車が三台ほど、普通に通り過ぎて行きましたが・・・
なんだか「何やってるの?」と心配もされていたようでしたが・・・
車って楽だよなぁ〜、と思いつつ、この先進むのは無理っぽかったので、
明日もあることだし、今日はとりあえず引き返すことにしました。
なんだか風は前から受けると厳しいのですが、後ろから受けるとそうでもないようで。
ちょっとここの強風は、雪の路面より厳しかったかもです(笑)
「鹿島断崖」を諦めたので、別の観光名所「ナポレオン岩」の方へ。
よく知らないのですが、人の顔に見える岩だとか。
断崖が多い島にて、陸からは見えないんじゃないか?と言う思いもあったのですが、
とりあえず、そこじゃなくて、そちらの方向へ、と言う感じですね。
で、この通った道がかなりの急勾配のグネグネ道でして・・・
明らかに度を過ぎたグネグネ道で、雨が降った後ですし、
路肩の崩壊もあるような細い山道で走りにくかったです。
こりゃ、今日はキャンプもダメで、景色も見られないし、道も悪い通れない、
いいこと一つも無かったな、とかなり凹みながら走っていました。
狭い島を横断しているはずなのに、横断路の峠はナビで高度400m(おそらく誤差あり)。
峠を越えると、これまで感じられなかった風を感じるようになり、
この島は西にはほぼ集落が無く、東に多いのですが、
やっぱりそれも風のせい?と思いながら、特にあてなく走ってみます。
途中、木々の間から巨岩が見えまして・・・
かなり下の海面上、また木々の間からのことにて写真写りが悪くて申し訳ありませんが、
これがもしかしたらナポレオン岩かもしれません。
そこからまた走っていくと、今度は感動した風景。
ちょっとした展望台があるところで、
そこに上ると最初は見えなかった眼下の岩礁が目に入り、「おお」と思ったのですが、
時間が経つに連れて、それより惹かれたのは目の前の海です。
なぜだか分かりませんが・・・
海をこんな高いところから見たのは初めてだからでしょうか?
説明板が「こんぺきの海・・・」という書き出しで始まっているのですが、
その紺碧の海が、陳腐なセリフとしてではなく、迫力ある現実として迫ってくるのです。
また水平線が見えないというのも、この海はどこまで続くのか、
ある意味、無限に続いているのではないかと感じさせる、とても雄大なところでした。
ちなみにここは、先日ゲットしたパンフレットによると、
藩政時代に金銀銅等の採掘をしたところにてその名があり、
また別名松島海岸とも言うんだそうです。
なんというか、今日はここを見ただけでも意義ある一日だったと感じ、
先ほどまでの凹んだ気持ちはずいぶんと良くなったのでした。
話は変わりますが、展望台の裏手の道路、崩落してます。
さすがにこれは大規模の範囲ですが、大規模から小規模まで、
崖の崩落は島のいたるところで見受けられます。
そこから道は大きくカーブし、もと来た道のほうへ戻っていくようです。
かくれ念仏跡の説明板とかを見ながら走っていくと、
島の最高峰(だと思われます)標高604m「尾岳」への入口を過ぎ、
自衛隊の施設の前へやってきました。
航空自衛隊だそうで、位置とかを考えるとレーダー施設でしょうか。
それより、そこの眼下には長浜集落が広がっていました。
それと、ここから南に広がる山々の様子。
そんなに高い山ではないと思われるのですが、
頂上を雲が覆っているので、なんだか高い山に見えます。
自衛隊の施設の前にて、守衛さんがこっちを見ている様でもあり、
なんだか写真は撮りにくかったのですけどね(笑)
施設の写真も撮ろうかと思ったのですが、それはさすがに止めました。
それからは来た道に合流し、さっき見た長浜集落に下って行きます。
ちなみに、「フェリーニューこしき」が昼頃からずっと停泊しており、
朝はいなかったし、同型艦はおそらくないはずだし、
(シーホークという高速船もあるのですけど)
なんだろう?と不思議に思ったりもしましたが。
先ほど、かくれ念仏のことをチラッと書きましたが、
下っていった先にもかくれ念仏の説明板があり、
こちらはここから550mという事で(ちなみに先ほどは10m下の崖中腹、とあったが分からなかった)
上甑島の300mでさえ行かなかったのに、入口からして行きたくない雰囲気でした(笑)
それで今日は酒でも飲もうかな?と思って長浜集落へ。
「宣教師上陸地」の碑があり、個人の建立?と言う感じでしたが、
1602年7月3日に、マニラを出発した4人の神父と1人の修道士がここに上陸したんだそうです。
で、その碑の前にお店があったので買い物をしていきます。
これまでの島のお店とは違って、結構商品もそろった本土のスーパーに近いところでしたが、
それでも刺身はタコとイカしかなかったのでした。
で、ビールとチューハイ、おにぎりとパンを買って帰還。
今日はキリンの一番絞り、製造年月日2005年11月下旬(笑)
普通に美味しく飲めました。
で、おにぎりを食べてから昼買ったウインナーをボイルしてつまみにし、
今日は久々にインスタントラーメンを作りました。
酒が入ってちょっと眠いと言うのもありましたが、頑張って日記を完了。
途中で、明日の朝ごはんの予定のパンを食べてしまいましたが(笑)
滝の下流にて、川のせせらぎは聞こえますが、
幸い今日は今のところ風は吹いておらず、
何とかゆっくり寝られれば、と思っています。
105.2km
出光 | 20.1L 171円/L | 3,439円 |
下甑支所 | キャンプ代 | 930円 |
自販機 | カフェオレ | 120円 |
中川商店 | 食料 | 548円 |
自販機 | ココア | 120円 |
食鮮館ライフ | 酒、食料 | 613円 |