ライダーハウス「とまり木」〜ヤクスギランド〜如竹廟〜シドッチ上陸地〜湯泊温泉〜ライダーハウス「とまり木」
今日も起きて見ると微妙な天気でした。
本来口永良部島に渡る予定の日でしたが、それは一昨日の日記に書いたとおり断念。
代船も、悪天候のため運休とか言う島内放送が流れていました。
でまぁ、屋久島にもう少しいることにしたわけですが、
もう少しと言っても別に行くところも無いかなぁ?と言う感じなので、
実質今日だけいて、明日帰還予定。
鹿児島市の、錦江湾(鹿児島湾の鹿児島での呼称。中央に桜島が浮かびます。
普通に変換できないんですけど・・・)挟んだ対岸に、
垂水と言うところがありますが、そこにもライダーハウスがあるとの事、
内之浦の打ち上げ場に行ったこと無いし、行くついでに泊まって見るかなぁ?と思ったりしてますが。
それとここから帰る船・・・はいびすかすの他に「フェリー屋久島2」と言う船もあり、
船名 | 所用時間 | 大人一人+バイク一台料金 | 出航時間 |
はいびすかす | 約6時間(種子島経由) | 5,000円 | 8:20 |
フェリー屋久島2 | 約4時間 | 8,600円 | 13:30前後 |
ちょっと風の強い日で、i-modeのウェザーニュースによると、
終日10m前後の風が吹いているようでした。
ちょっと強いかな?と言う感じもありましたが、
屋久島では、甑島のような異常な風が吹くところはないのは確認済み。
そうそう、話はずれますが・・・甑島去るときに感じた寂寥感、
種子島去るときは感じなかったなぁ、と・・・
たぶん屋久島去るときも感じないような・・・
それはなぜか?と色々考えてみて、甑島では長目の浜だったり、
その暴風だったり、想像以上のものがあったわけですが、
種子島も屋久島も、想像以上、ということはないからかなぁ?と。
屋久島も「良かった」と言っていた人を知り合いで思い出してみると、
高校時代の国語教師(大阪出身)とか職業訓練時代の仲間(京都出身)とかで、
そんな親しかったわけではないので、二人の生育環境とか知らないのですが、
そういう都会育ちの人がこういうところに来たら面白いのかな?と。
私なんか、田舎の子ですから・・・(笑)そんなことも思ったりしてます。
それはさておき。屋久島ラーメンを食べた「かぼちゃ家」、
なんだかカツカレーが有名らしいので、とりあえず行ってみることに。
以前来たときと同じテーブルに座ったのですが、
注文取りに来たオバハンが「カウンターに席移動を」とのたまう。
は?と思ったのですが、とりあえず移動してからトイレ行ってみると、
おいおい店内がらがらじゃん!4人掛けのテーブルだったのですが、
私が移動した時点で、座敷が二つ、テーブルも二つあいていたのです。
で、カツカレーもってきたのもそのオバハンだったので(見事にカウンター越し)、
さすがに、「席開いてるし、何で移動しないといけないの?」ということと、
「そんなことは、入店時に案内するのではないか?
席に座って注文決まってから言うな」との趣旨のこと言ったのですが、
オバハン、「あーすいませーん」とか言って、多分こっちの言ってること真面目に聞いてないので、
更にムカつきましたが(笑)ま、それには何も言わず・・・・
以前来たときは時間が違うとはいえ、前回は何も言われなかったからここに座ったわけだし、
混んできてから移動を相席を、と言われればそれに対してはやぶさかではないし、
まぁ、実際お店はそのあとすごく混んできたのですけどね(^^;)
しかしまぁ、前回の餃子来ず事件も併せて、この店はダメ度120%、カレーも美味しくなかったです。
普通、ラーメンとカレーを同じ店で出してる時点でダメでしょうけど、
島だからそんな物かなぁ?と思っていたんですが・・・
20何種類のスパイスを二日間煮込んだと言うことでしたが、
ラーメンと同じで味に深みがありませんでした。
外に出てみると、停めていたVFRに人が群がってるし・・・
ちょっと離れたところから見られるぐらいなら別に何とも思いませんが、
特におっさん、たちが悪いのになるとメーター周りまで覗き込んだりしたりしているし、
例えば自分の車、自分が乗っていないときに覗かれているのってどんな感じ?と思うのですが・・・
これまでそれに関連してトラブルになったことはありませんが、
今日はステッカーを見ていたのか、座り込んで見ていた人間もおり、
またその人間が私が来たのに気づいたら何も言わずに去っていったので、
朝から微妙に兆候があった頭痛とあわせ、かなりイライラ(笑)
またがられていたりしたら、大激怒するところです。
乗り物と言うのも、一般的に女性に例えられますし、
なんと言ったって旅の相棒ですから・・・(笑)
で、店内でアップロードもしていたのですが、
混んでいるから長居するのも悪いので、出るときには終わっておらず、
フェリーの予約も兼ねて、待合所でアップロードすることに。
受付で「予約を」と言ったのですが、車は満車だがバイクはたぶん大丈夫との事で、
予約はせず・・・早めに来て下さいとのことでした。
それはそうと、ここには口永良部行きフェリーの窓口もあったのですが、
私は勘違いしていたようで、口永良部行きと種子島行きのフェリーは別だと思っていたのですが、
おんなじ船だったようで、ということは種子島行きが欠航と言う時点で、
口永良部行きも、と言うことに気づかないといけなかったのか・・・と。
まぁもう済んだことですけど、口永良部に行くためには一回屋久島を経由しなければならないので、
この旅で訪れる機会はなさそうです。
そして待合室でアップロード。港の先端だからか、
ちょっとつながりにくいかな?という感じでしたが・・・
アップロードが終わってからは、他に行くところも無かったので、
紀元杉へのルート上にある「ヤクスギランド」に行くことにしてました。
既に入口は通ってるのですが、そのときは行く必要ないかな?とおもったのでパスしたのですが、
待合所にはパンフレットもあって、それによると原生林の中を歩く遊歩道のようです。
時々雨もぱらついていたのですが、路面は乾いていました。
駐車場でVFRの気温計を見ると、「一℃」だったんですが・・・(^^;)
昨日からちょっと寒いかな?と言う感じで、
今日はいつもの装備から更に長袖のTシャツも着ていたので問題なく、
歩いていくとちょっと汗もかく様な感じでした。
ちなみにここでも「協力金」300円を徴収されます。
正確には「森林環境整備推進協力金」だそうで、
その全てを次年度に森林環境整備事業に使用するんだそうで、
平成16年度の内訳は・・・(単位:千円)
収入(15年度) | 48,723 |
リーフレット・領収書発行、協力金収受、林内・施設清掃、 環境美化啓蒙、駐車場整理の業務 | 25,561 |
リーフレット・領収書の作成等 | 6,282 |
観察路、管理棟の補修工事等 | 15,479 |
案内板・道標の作成等 | 1,210 |
その他 | 192 |
それはさておき、このヤクスギランド・・・
先日の白谷雲水峡と比較してみると、雲水峡はその名の通り景観がよく、
こちらは景観が劣ると言うわけではありませんが、切り株が多く見られるなど、
人に利用されてきたヤクスギと言うもの、その林のあり方が良く分かるような気がしました。
先に書いたとおり、特に想像を絶すると言う物はありませんでしたけど、
森林そのものは良かったです。
なんだか屋久島の森は、落ち着いていろんな物に目を配れるような気がします。
かかる時間によって、30,50,80,150分の各コースがあるのですが、
私は80分を基本に、本来は150分コース沿いにある「三根杉」「母子杉」「天注杉」を見に行く感じで。
30,50分コースはちゃんと歩道が整備されているのですが、
80,150分コースは半分道なき道といった感じのところで、
道は細いし、雨で濡れているし、ブーツだし、慎重に歩きました。
ガイド一人+老夫婦と、女性の一人歩き、すれ違ったのもその四人だけでした。
その四人はみんな山歩き装備だったんですけどね(笑)
ルート上から、また別のところへも行ける様なので、そこへ行った帰りかも知れません。
そこからは道を下って、安房の集落まで。
「歴史散歩」によると、安房(あんぼう)はかつて粟穂(あわぼ)と言ったそうで、
屋久島には他にも栗生(くりお)、麦生(むぎお)と言った地名がありますけれども、
「原」も「はらお」と読み、栗生と麦生の中間に尾之間と言う集落があるわけで、
穀物の名がついた集落とともに、「お」の付いた集落も多いと言うことになります。
さて、安房にきた理由は、島民が神木と恐れて切らなかった屋久杉を、
切るようにしつけたという、「泊如竹」の廟を見るためです。
ナビでも出ていないし、案内も出ていなかったし、
集落内の観光案内板に載っているかな?と思って停まってみたのですが、
そこには小学生がたくさんいて、VFRを「うぉーかっこいいー」と(笑)
案内板には載っていなかったし、格好よく立ち去った、つもり・・・(笑)
何しろ、大抵の若者がバイクじゃなくて車に流れると言うこの世の中、
かっこいいバイク乗りという体験があれば、バイクに興味もってくれる人も増えるかな?と。
無駄な努力かも知れませんけどね・・・(笑)
それはそうと、県道から港のほうへ下りて行ってみると、
「如竹通り」なるものを発見!そこに入ってしばらく走っていくとありました。
泊如竹廟全景
廟の様子
碑文
ご覧の通り駐車場はありませんでした。
廟の中には墓があったのですが、それをしたこともありますけど、
墓を直接写真撮るというのも失礼かな?と思い、廟の様子を。
これは屋久杉自然館で見た話なのですが、島民が神木と恐れきらなかった屋久杉、
神の許可を得たと言って、斧を一晩、木の根元に置き、斧が倒れたら神木だから切ったらダメ、
倒れなければ切っても良い木だ、と言ったんだそうで。
屋久杉はその後、短冊形の屋根材「平木」に加工されるようになり、
屋久島の年貢はそれで収められるような重要な産物となったそうです。
ちなみに有名なウィルソン株は、方広寺建設のために伐採されたと言われていますが、
それは如竹が島民に屋久杉を利用することを教える前です。
そこからまた県道を走って、今度は「シドッチ上陸記念碑」へ。
そこは県道からちゃんと案内があったのですが、
道が悪くて走りづらかったのですが、無事到着。
未舗装のちょっとした広場の隅に、「神父シドッチ上陸記念碑」がありました。その碑文。
ところでその広場から、波打ち際に下りられるような階段があったので行ってみましたが、
立派な溶岩帯が広がっていました。その写真はこちらですが、
写真じゃあまり分かって貰えないかな?(^^;)
考えてみたら、平内海中温泉の周囲も溶岩帯でしたし、
屋久島のここあたりの海岸はこんな感じなのでしょうか?
ちょっと風が強くて海も荒れ狂っていると言う感じでしたので(^^;)
先まで続いていた遊歩道、風が弱そうなところしか歩かなかったんですけどね。
それから県道に戻るのですが、途中に教会があり、何か碑があったので、
やはりシドッチ神父関連なのかな?と思いつつ・・・見ませんでしたが、
県道に出てみると、山に日が当たっていて菜の花畑の様子もいいかな?と思い、
その写真を撮ってみました。ずっと・・・せめて半分だけでもこんな天気だったら良かったのですが。
そこから目指すのは、やはり海岸沿いにあるという「湯泊温泉」。
県道から入る所の道標は通り過ぎてしまったのですが、
その次の筋には「椋鳩十文学碑」の案内があったので、入ってみました。
碑の前の広場には、地元の方のかな?車が停まっていましたが・・・
その文学碑と、その碑文。
そこから案内を頼りに、温泉まで行きました。
道脇に結構広めの駐車場とトイレ、更衣室があり、
防波堤の先に、その湯泊温泉がありました。
ちなみにここも100円です。入って行ってみると、先客が一人おり、
何でも「入ったら出られないくらいぬるい」とのことだったのですが、
まぁせっかくなので入ってみることに。
この方は東京から、山歩き目的だそうですが、普段はバイクも乗るんだそうです。
で、温泉はかなりぬるくて、温まることも楽しむことも出来なかったのですが(^^;)
上がってから効能表を見てみると、源泉からして37.2度と言うことで、
もともとぬるめの温泉のようです。
そこからは、屋久島最後の夜という事もあり、ビールとつまみを買って帰還。
ベビースターラーメンの現行キャラクターが20周年と言うことで、
そんなになるのか・・・と。確かに私が子供の頃に変わった記憶がありますし、
ちょっと感慨深かったり。
で、明日出発する旨言って、支払いも今日がいいとの事で、今日払いました。
四日にオーナー夫妻が帰ってくるとの事でしたが・・・
帰ってきてどういう風に環境が変わるのかはわかりませんが、まぁそれも縁なのかな?と。
ライダーハウスもそんな多くの場所を利用したわけではありませんが、
本当に色々表情があり、しかしやっぱりキャンプ場に一人いるのが、
なんとなく私には気楽であってるような気もしますね。
人との交流をしたければ、母に知り合いを紹介して貰って、
泊めてもらえば良かったのかのかな?と思いつつも、
知らない人の家で気を使うと言うのも苦手なことの一つで(^^;)
そんなこんなで屋久島最後の夜は更けて行ったのでした。
121km
ライダーハウス「とまり木」(建物の様子)
(敷地内にテント、八泊目)
かぼちゃ家 | カツカレー大盛り | 1,355円 |
待合室自販機 | ジョージアテイスティ | 120円 |
ヤクスギランド | 協力金 | 300円 |
湯泊温泉 | 入湯料 | 100円 |
サムズ | ビール、つまみ | 266円 |
ライダーハウス「とまり木」 | キャンプ代八日分 | 5,600円 |