9/6(火)

日本縦断ツーリング43日



(ボランティア期間13日目)

行程

ボランティアセンター-巌龍神社-滝観洞-釜石-フレアイランド尾崎岬-ボランティアセンター

ルート

ルート画像

注)ルートはGARMIN GPSmap 60CSにて記録したものを、
取り込み、加工したものです。
一部、海を走っているように見える部分がありますが、
不必要なデータを表示させないために、
マップの詳細を最低レベルに落としているためです。
トンネル、深い谷など電波が受信できないため、
ルートが途切れているように見えるところがあります。

リンク先がある画像のリンク先は「フォト蔵」です。

元サイズ(基本3344x1872)の画像を見ることができます。

昨晩の宿泊地

ボランティア宿泊所
最近はしばらく写真班で作業をしていたのですが、
写真班はもともと毎週火曜日が休みだということで、
被災地のがれき撤去に行くことも行くことも考えたのですが、
10日ほどやってきたし、気分転換も必要かな?と、
走りに行くことにしました。


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ボランティア中に滞在していたのは、
岩手県内陸部の遠野という街なのですが、
遠野と言えば「遠野物語」…いろいろスポットがあります。
しかし、私は以前の旅で遠野自体は2日間ほど観光したことがあるので、
行ったところあるところはスルー。
ボランティア仲間での話に何回か出てきて、
行ったことのない「トオヌップ展望台」というところを目指したのですが、
ちょっと見つからず…(-_-;)
(展望台というより小屋みたいなところで、
 その場所そのものは見つけたのですが、展望台とは気付かなかった)
しょうがないので、そのまま次の目的地、
以前ボランティアで祭りのお手伝いに行った、
小友町(遠野市)の巌龍神社というところに行くことにしました。
巌龍神社というのは、岩手三景にも選ばれたという不動岩の下にあり、
(ちなみに大正時代の新聞社の選考で、
残りは安代町の不動滝、雫石町の玄武洞)
不動岩の名前は岩の下に不動明王を祀っているから、
龍が昇降したような跡が残り、
写真のみぞみたいなところがそれでこちらは下り龍。
神社の祭神は日本武尊だそうです。

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不動岩の様子。どこかから水がわき出ているそうですが、
どこからなのかよく分からず
ちなみに昇り竜はどこなのか…
それも分からず仕舞いでした。

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境内にあった石碑群ですが、
左が「早池峰大神」(遠野の北方にそびえる山)、
その一つ右が「馬魂碑」ということで、遠野らしい、と…
(おしら様だったり、曲がり家だったり、
遠野は馬を大切にしているような)

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ボランティアできたときに、
仲間の一人が「近くから湧水が出ている」と言っていたので、
ちょっと移動してきてみました。
「黄金の滴」と名前がついていて、
昔はここあたりは金山の密集地だったとか。
坑道跡から湧きだしているのを引いていて、
最近まで補助水源だったとか、市内で唯一の無菌天然水とかありましたが、
水場の方には「飲んで腹痛等になっても一切責任は負わない」と…(^_^;)

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そこから見る街の通りと、向こうに不動岩。
ボランティアできた時のお祭りでは、
行列がこの通りを往復していました。
ごらんの通りの小さな街にて、
観客のほうが少ないような状態でしたが…(^_^;)
ちなみに出発前にルートを考えていたら、
ここは以前来ようと思って通り過ぎた場所だと気づきました。
国道からちょっと入った集落内にあるし、
国道から案内等はないのでしょうがないかと思いますが、
ちょっと不思議な縁を感じることではありました。

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次は「滝観洞」というところに行こうとしていたのですが、
途中で橋を渡るときに「おっ」と思う景色があったのでストップ。
「鏡岩」というところで、本来は「岩」がメインらしく、
滝状に見えるのも人工の水路だったので微妙なのですが、
木々が多くて、うまく写真が撮れなかったので橋の上から。
ちなみに鏡岩とは、月夜の晩に対岸の松の影が、
岩の上にきれいに映ったから、という言い伝えがあるそうで、
湧き出る水は目の病に聞くと言われたそうです。

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またしばらく走って、滝観洞に来てみたら、
なんと、震災の影響で入洞禁止ということでした…(-_-;)
ちなみに「ろうかんどう」と読み、
洞窟の中に落差30mの滝があるそうなのですが、
ただ、1km近く歩かないといけないらしいので、
入洞できても一人での入洞は微妙かだったかと思いますが(^_^;)
って言うか、安全確保っていつできるんだ?と…
震災は廃業の口実?と思えない訳でもなかったり。

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入り口周辺の様子。

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入り口そのものは閉じられていました。

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洞窟内のマップ。左下が入口、上中央が目指すべき滝…
「八つ墓村撮影地」って、ますます入洞したくない…(^_^;)

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滝観洞の駐車場から少しのぼったところに、
JRの駅があるようなので行ってみました。
秘境駅かな?と…(^_^;)「上有住(かみありす)」という駅です。
ちなみに、周りに人家も少しはあります。
秘境駅へ行こうというサイトで調べてみると、
秘境駅ランキングで159位でした。

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ホームと線路の風景。
線路用の敷地が広いですが、ウィキペディアによると、
かつてはここから石灰石鉱山専用線が分岐していたようです。

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時刻表。津波の影響により、
宮古方面が不通になっているので、
下りの宮古方面には紙が貼られて隠され、
かつては宮古まで行っていたらしい列車もすべて釜石に書き換えられています。

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釜石線の駅はすべてエスペラント語で愛称がつけられているようです。
エスペラントの説明は略。宮澤賢治に倣ってのモノかと思います。

まんぷく食堂
そのあとは、被災地に走り(=遊び)に行っていいものかと悩んだのですが、
結局行くことにしました。
ちなみにここの近くに高規格道路のインターがあって、
被災地に行くときによく通っていたので、
インターの名前を疑問に思っていたのも滝観洞に来た理由の一つ。
私のナビは古くてこの道路は載っていないうえに、
長大なトンネルが続くので、ルートが切れたようになってます(^_^;)
さて、被災地と言っても、個人的な感想で言えば、
津波が来たところは壊滅しているのですが、
来ていないところは比較的普通に見える…
要するに、地震そのものでの被害はここあたりでは、
そう大きくなかったのかな?ということですが…
とりあえず、釜石駅の近くの、
サンフィッシュ釜石に入ってるまんぷく食堂というところで食事。
海鮮系の食事処なのですが、食事どうのこうの言うより、
女将さん?の接客の感じが良かったです。

越喜来
そこから被災地の様子を見ながら国道を南下…
途中で県道にスイッチして越喜来(おきらい)という集落に。
以前(2005-06)、ここあたりを走っていた時に、
難読地名が多いなという感想があって、
越喜来は関連して頭に残っていた地名だったのですが、
「三陸に仕事を!プロジェクト」というのをポスターで知ったとき、
そこに出ていたので縁を感じていたのです。
(このプロジェクトもここ由来のようです)
集落は、見る影もないのですが…
写真はやはり遠慮しましたが、
これだけ携帯で撮らせてもらいました。

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県道を南下していくのですが、
ちょっとトイレ行きたいな〜、と思っていたころに、
駅の案内が出てきて「恋し浜」という駅の案内が出てきたので寄ることに。
三陸鉄道南リアス線の駅で、不通になっていますが、
小石浜という地名だったのを、PRのため変更したようです。

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敷地に咲いていたバラですが、「恋し浜」という品種だそうです。

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さらに走って行って、海と空の様子が良かったので撮影。
あれだけの犠牲をうんだ海…その様子を見せず、
自然の前の人間というものを感じさせられる眺めでした。

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空をより多く撮った写真。

そこから以前使った「フレアイランド尾崎岬」というキャンプ場へ。
高台にあるところにて、津波の心配はしていなかったのですが、
広いスペースがあったので、仮設住宅の場所になったり、
ボランティアのテントが一杯、とか言う様子も想像していたのですが、
全然そんなことはなくて、普通に営業しているようでした。
天気がいい日だったので…少し寝転んだりもしつつ、
ボランティアのミーティングの時間には間に合うように帰還しました。

ちなみにミーティングが終わってから入浴へ。
「ゴミ温泉」というところへ…何回か話に出ていて、
どういう漢字を書くんだろう?と疑問に思っていたのですが、
詳しく聞いてみると、ごみ焼却場の余熱を利用した沸かし湯ということで、
温泉じゃないですが、「ゴミ」はそのまんま(^_^;)
正式名称「余熱の湯」ということでした。

走行距離

222.9km

本日の家計簿
出光18.74L 158円/L2954円
まんぷく食堂刺し身定食、おかわりごはん1600円
ローソンのど飴他220円
余熱の湯入湯料150円
アコート(スーパー)食料、酒945円

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