7/22(金) 

日本縦断ツーリング八日目

行程

道の駅古今伝授の里やまと-戸隠神社-岩陰岩倉遺跡-安国寺-道の駅

ルート

ルート画像

注)ルートはGARMIN GPSmap 60CSにて記録したものを、
取り込み、加工したものです。
一部、海を走っているように見える部分がありますが、
不必要なデータを表示させないために、
マップの詳細を最低レベルに落としているためです。
トンネル、深い谷など電波が受信できないため、
ルートが途切れているように見えるところがあります。

天気

曇り時々雨

昨晩の宿泊地

道の駅古今伝授の里やまと
道の駅古今伝授の里やまと
また早めに目が覚め、撤収作業をして日記書き。
9時近くなって、近くで営業準備を始めたので、
あと少しで一日分が終わりそうだったし、
邪魔にならないところに移動して日記書いてました。


道の駅古今伝授の里やまと
日記を書きおわると、10時近くになり、
道の駅で鮎を焼いてる…
美味しそうだったし、世話になったし、ということで、
注文しようとすると、「あと20分くらい」とのこと。
ちょっと迷いましたが、せっかくなので、
少しルートの検討をしながら待つことにしました。

道の駅古今伝授の里やまと
というわけで、その鮎。
八代のより藤で食べたのよりはるかにおいしかったです(笑)
一応…これは天然仕立てという、
養殖の鮎に、自然に近い餌を食べさせて天然に近い味を目指したもので、
木箱に「紀ノ川」とか書いてあったし、
もちろん、その木箱のモノを使ってるかはわからないですが、
養殖である以上、地場のモノではないんですが…
あと、私は「塩」が結構好きなので、
より藤のより「飾り塩」が多く、
「よけて食べてください」といわれたのですが、
全部食べたのでその影響もあるかも。
さすがに尾びれまで食べたらしょっぱかったですが(^_^;)
名水を汲んできていたので口直しして出発。

長良川
南下する道沿いには長良川が流れており、
鮎釣りの釣り人がたくさんいました。
釣りをして魚をさばき、ご飯にするというのは、
断念したことの一つでした(笑)
ついでに、天然の鮎が釣れるんだったら食べてみたいとも思いましたが、
長良川って、河口堰か何か問題になったような…
鮎は完全天然なのかな?と疑問に思ったり。

郡上
郡上の街へと。古くて雰囲気の良さそうなところ、
ついでに町は踊りのムードであふれているようでした。

郡上
目指す名水百選の一つ、宗祇水は、
川沿いのちょっと低いところにひっそりとありました。
由来はいろいろ複雑なので略(^_^;)
道の駅の名前の「古今伝授」もそうですが、
和歌に関係あるとのことです。

郡上
水そのものは、特に冷たいということもなく(^_^;)
近所の小学生が飲んでいったのは、地域に根差しているということでしょうか。

郡上
付近の川も、長良川の支流のようでしたが釣り人がたくさん。
友釣り専用漁場とありますが、
逆に友釣り以外の釣り方があったのか、と(^_^;)

郡上
宗祇水の近くに、郡上踊りの碑があったので、
出発間際にVFRごと移動して写真撮影。
踊りも見たかったけど、クライマックスはお盆中のようで、
ちょっと来るのは無理かなぁ、と…
9月までやってるそうなので、縁があれば見られるでしょう。
見るっていうか…参加型の祭りみたいですが。

戸隠神社磐座
次に目指すところは、
マップルにあった巨石遺構と、そのルート上にある、
道の駅の観光案内板にあったやはり巨石遺構。
道は街中からいきなりタイトなワインディングでした(^_^;)
着いたところは、戸隠神社で、
裏手に九つの磐座があって九頭の宮、というらしい。
写真は重ね岩といって、天岩戸のかけらとの伝説が残り、
上下の岩が微妙な接点で重なって、
上の岩は片手で揺り動かすこともできるのだとか。
(行為そのものは禁止されてますが…)

戸隠神社磐座
磐座は上ツ、中ツ、下ツの三つにそれぞれ三つあり、
上ツ磐座は直立した男根状の陽石、
中ツ磐座が陰石になっており、
下ツ磐座は、陰陽合体の豊穣を象る、とか。
上ツ磐座には歩道が整備されてないようでしたが…

戸隠神社磐座
中ツの滝口岩。

戸隠神社磐座
もろ陰石ですね(^_^;)女岩。

戸隠神社磐座
中ツの一つ、曲岩。

戸隠神社磐座
女岩を違う方向から。
ちょっとわかりづらいですが、V字の割れ目があります。

戸隠神社磐座
下ツの結岩。

戸隠神社磐座
下ツの横岩。

戸隠神社磐座
重岩を、違った方向から。

戸隠神社
戸隠神社の一本杉。
県天然記念物で、元は一対だったのが、
相方は枯れたんだそうです。

岩屋岩陰遺跡
そこからは、マップルに「謎の縄文巨石遺構」と出ていた、
岩屋岩陰遺跡へと。
県道から下ってアクセスする形になるのですが、
ちょっと見えたときから「こんなものがあるのか!」とビックリするほどの遺構。
ちなみに写真はその前を流れる渓流(^_^;)

岩屋岩陰遺跡
写真が、岩屋岩陰遺跡で、縄文時代の異物が数多く出土。
悪源太義平が、怪物をここに追い詰め退治した伝説も残るそうです。

岩屋岩陰遺跡
奥に岩屋岩陰遺跡、手前の巨石は、
北に向かって35度の傾きを持ち、
その先に北極星を観察できるとか…
他の巨石も、そういう風にいろんな観測の基礎になるようなのですが、
説明が非常に煩雑なので略(^_^;)

岩屋岩陰遺跡
線と点がありますが、これは人による加工のあとで、
観測施設だった証左であるとか…
個人的な感想ですが、ここはそう言った、
観測に関する説明は豊富なのですが、
並べて語ってあったピラミッドやストーンヘンジ等…
宗教、あるいは祭祀的な面があると思うのですが、
そういったことには触れず、ただ観測できますのオンパレード。
巨石遺構で、こういった観測ができます、というのは、
たとえば車についてる時計を見て、時計です、というようなもので、
縄文人が観測をすることで何をしていたのか?ということのほうが、
個人的には大切なのでは?と思いました。
というわけで、そういった言及が全くないことは残念だったし、
説明も文章ばっかりでされていて非常にわかりづらい。
(大人の私がそう感じるなら、子供はもっとでしょう)
太陽の方向等を、もっとビジュアルに表現できると思ったし、
近くにあった小屋のようなもの…
観測を再現できるそうなのですが、
事業費が800万とあって、非常にびっくり…お役所仕事だな、と(^_^;)
そういうわけで、イメージはあんまりよくないので、
以下は画像のみ…遺構そのものは大きくて迫力があるんですけどね。

岩屋岩陰遺跡

岩屋岩陰遺跡

岩屋岩陰遺跡

岩屋岩陰遺跡

岩屋岩陰遺跡

岩屋岩陰遺跡
小屋のノートを見ていたら偶然発見。

安国寺
その後は飛騨高山市へと。
途中、おなかがすいたな…というのがあったので、
なか卯によってご飯。チェーンはメニューがわかってるので、
そういう面はありがたいですね。
飛騨高山で向かったのは、国宝、経蔵の安国寺。
が…着いてみてビックリ、
「本日、拝観は予約の方のみ」…
一応、「ここから有料」という境目でも、
低い柵があるだけなので、写真のレベルでは拝観できるのですが、
どうしようかな、もう行こうかなとも考えましたが、
この機会を逃すと、次にいつここに来られるかわからない、
来られない可能性も…ということで、
ダメもとで拝観をお願いすることにしてみました。
お寺の住居らしきところの呼び鈴を押すと、
若い奥さんみたいな人が出てきて、
「(経蔵は)今日は開けられないんですけど…」というのに、
「外側だけで構わないんですが」というと、
「でしたらどうぞ」とのこと、拝観料も必要ないとのことでした(^_^)

安国寺
というわけで、国宝、安国寺経蔵。
個人的には、和歌山県の善福寺釈迦堂に雰囲気が似てるな、と思いましたが、
同じ禅宗様という建築様式であるとのこと。
時代はちょっと違いますが…(^_^;)

安国寺
禅宗様では、木組みが複雑なことが多いのが、ここは簡素なようです。

安国寺
柱の一部。大丈夫か?というほど傷みすぎ(^_^;)

熊野神社
その奥には、国重文の神社があるとのことで行ってみました。
熊注意の看板があったり、道も整備されていたのが荒れたような感じ?
どこから登るのかもよくわからず、登ってみると、
手水舎は水もたまってないし出てない…(^_^;)
建物は写真のような…きっと覆いをされてるだけだと思うんですが、
こんなのでいいのか、と感じるようなところでした(^_^;)

石仏と奇石群
そこから一路、長野を目指すのですが、
途中で面白いものが…
説明によると「石仏と奇石群」という市の名勝で、
大成岩の風化によってできたもの、高さ12メートルあり、
地元では石仏と呼び、地名も石仏という、とのことでしたが、
個人的には陽石にしか見えない…(^_^;)
説明板の、「眺める位置によって様々な表情を見せ」というのも、
それを言いたいんじゃないかと確信(笑)

石仏と奇石群
眺める位置によって、さらにそう見える(笑)

石仏と奇石群
陽石があれば、陰石もあるのでは?と思ったら、あっさり発見(笑)

安房峠
長野ルートはいろいろ検討したものの、
南だとただ大回りするだけになるし、
北は、と思ってマップルを見ると、
2ページ分ぐらい、山しかなく、酷道どころか、
一般通行可能な道路すらとおっていなかったです…
というわけで、以前走った道と同じになるのですが、
途中で有料道路になるので、それは避けてみました。
旧道の峠…まぁ、酷道の部類でした。

安房峠
やはり靄が出ていて走りにくい。

安房峠
峠を下って行って、途中で見えた山。

奈川渡ダム
付近はいろいろ観光で有名なところですが、
全部スルーして走っていくと、大きなダムに出てちょっと休憩。
奈川渡ダム、というらしいです。
東京電力のダムですが…
自販機にホットの飲料があったり、
(せっかくだから買いましたが、そこまで熱くはなかった)
付設の展示室は6月で閉鎖になっていたり、
食堂兼売店は「1時から停電するので閉店します」など、
震災の影響を感じさせるところでした。
ホット飲料は関係ないですが(^_^;)
まぁ、それくらいには肌寒かったということで。

奈川渡ダム
原子力依存の減少、自然再生可能エネルギーの増強というのは、
国民的コンセンサスだと思うのですが、
そのうえで、急進的な脱原発、というのはどうなのかな、と…
少なくとも、私は現在、公共の施設を除けば、
発電所で発電された電気を一切使っていない生活ですが、
もちろん特殊な環境下とはいえ、
脱原発を言ってる人たちって、どんな生活してるのかな、と。
基本、あんまり信用してないし…
そういう人たちは、今回、原発に問題が起こったから反対を言ってるだけで、
他の発電方法で問題が起こったら、それで騒ぐような人たちというイメージ…
ま、実際は分からないですけどね。
大きなダムを見ながら…
このダムを作ることで、どれだけの自然が破壊されたのか、を思うと、
個人的には原子力発電所がなくなるより、
ダムや不要な護岸等の、景観を壊すものをなくしてほしいと、
そのように思ったことでありました。
もちろん、ダムの用途は発電だけではないですけどね。

奈川渡ダム
それはそうと…
ここはダムの上を国道が走っていました。
両側はトンネルですが…ダムの上国道は、結構珍しいようです。

松本城
松本市街に入ってからは、車が混んでて疲れましたが、
とりあえず松本城を目指してみました。
時間も遅いですし、写真を一枚撮っただけ。
明日、登城しようかな?とも思ったのですが、
以前、登城した際にえらく混んでいた覚えがあり、
その時はお盆期間でしたが、明日も土曜日で混んでそう…と、
諦めることに。
で、次の目標は仁科神明宮。
もう遅いので、手前の道の駅でストップ。
道の駅が国道と並行して走り道にあるのですが、
どうせ国道からでも案内あるでしょ、と適当に走ったら全くなし(^_^;)
というわけで、少し行き過ぎて戻ってくることに。
ご飯どうしようかな、と思ったけど、
自炊する雰囲気でもなく、コンビニに行くのも面倒…
たこ焼きの自販機があったので、それで済ませました(^_^;)
今日も軒下にベンチがあったので、テント張らずに就寝したのでした。

走行距離

279.1km

本日の家計簿
道の駅鮎の塩焼き500円
なか卯親子丼、うどん830円
JA SS16.35L 156円/L2551円
自販機たこ焼き350円
自販機コーラ120円

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