2007/01/30 指宿山川ツーリング

主な訪問地

喜入のリュウキュウコウガイ産地(特別天然記念物)
竹山
山川のソテツ自生地(特別天然記念物)
薩摩一宮、枚聞神社
池田湖

天気

晴れ


最近、自分のサイトの構想を練っていて、
行った所をカテゴリごとに整理する・・・
それは前から考えていたことですが、
つまりその具体的なカテゴリを考えているときに色々見ていたら、
カテゴリ候補の一つ、特別天然記念物・・・
日本全体で75件しかないそうなのに、
鹿児島県内にかなり多いことに気づきました。

具体的に言いますと・・・
ウィキペディアに拠るんですが、
アマミノクロウサギ
鹿児島県のツルおよびその渡来地
喜入のリュウキュウコウガイ産地
枇榔島亜熱帯植物群落
蒲生のクス
鹿児島県のソテツ自生地
屋久島スギ原始林
塚崎の大クス
と、8件ですから、おおよそ一割を占めてるようで。
まぁ、本土最南端なので地理的に特殊な訳で、
ある程度、道理と言えば道理なのですが、
ツルは去年も今年も見に行ったし、
蒲生のクスもやはり去年も今年も見に行ったし、
アマミノクロウサギとか普通に見ること出来ないでしょ?
とか考えていくと、比較的見に行きやすい、
喜入のリュウキュウコウガイ産地、
ソテツ自生地を見に行くことにしました。
まぁ、どっちも見たことはあると思うのですが、
そんな特別なものって知らなかったので(^_^;)
・・・ちょっと違うかな?
特別天然記念物、と言うカテゴリに興味を持っていなかった、
と言う方が正しいかもしれませんね。

ちなみに、これまでの人生で見たものは・・・
余計なこと書いてますが・・・
ちょっと整理のため(^_^;)
鹿児島県のツルおよびその渡来地
鯛の浦タイ生息地(千葉県)
(鯛の浦を見ただけ)
土佐のオナガドリ(高知県)
阿寒湖のマリモ(北海道)
青島亜熱帯性植物群落(宮崎県)
(島には行ったから多分見たでしょう)
都井岬ソテツ自生地(宮崎県)
(岬に行ったから、以下同文)
喜入のリュウキュウコウガイ産地(鹿児島県)
(国道脇だし、見たこと間違いなし)
枇榔島亜熱帯植物群落(鹿児島県)
(対岸から島(おそらく無人)を見ただけですが・・・)
日光杉並木街道附並木寄進碑(栃木県)
蒲生のクス(鹿児島県)
鹿児島県のソテツ自生地
(ソテツがそんな特別なものだとは(^_^;))
杉の大スギ(高知県)
屋久島スギ原始林(鹿児島県)
加茂の大クス(徳島県)
羽黒山のスギ並木(山形県)
秋芳洞(山口県)
玉川温泉の北投石(秋田県)
秋吉台(山口県)
黒部峡谷附猿飛ならびに奥鐘山(富山県)
・・・・ 19件みたいですね。
となると、まだまだ4分の1・・・
山の中に存在するものも多いし、
コンプリートするには、
日本一周がもう一度ぐらい必要っぽい・・・
と言うか、希少動物とか見られるんでしょうかね?
まぁ、件数が多い国宝などに比べれば、
コンプリートは楽そうですが・・・
それはさておき、マップルで確認して出発。
最近夜型生活なので、起きたのも昼過ぎ(^_^;)
出発は午後1時くらいになりました。

とりあえず鹿児島市街を南下。
通称「産業道路」、県道217号線から国道226号線を南下。
昔は喜入(きいれ)町と言う町があったのですが、
合併して鹿児島市になっていますね。
錦江湾沿いを走るなかなかなの道なのですが、
しばらく走っていると大きなタンクがたくさん並ぶ石油基地が見え、
その入口に近いところに道の駅喜入があるので、
そこで「リュウキュウコウガイ産地」の詳しい場所の偵察も兼ね、
缶コーヒーを飲みつつ、しばし休憩。
駐輪場の目の前に「喜入音頭」なるものの歌碑があり、
歌っているのが北島三郎と言うことで撮影しておきました。
喜入音頭の歌碑喜入音頭の歌碑
作曲の島津信男と言う方が喜入は前之浜の出身のようで、
「函館の女」なども同氏の作曲だそうです。

さて、肝心のリュウキュウコウガイは普通に国道脇に群落があり、
そこは生見(ぬくみ)と言うところのようです。
生見海水浴場という看板があったよな、と記憶をたどり、
それならば大丈夫だろうと思って普通に走って行きます。
ちなみに体調があまり良くないわけですが、
トイレの回数はそこまで多くも無いので、
普通にツーリングも問題なしです。
で、走っていったら特別天然記念物と大書した看板を発見!
それはいいのですが、あんまり人も来ないのか・・・
駐車場が無いように見え・・・
VFRは歩道に停めて見学しました。
車通りはともかくとして、
人通りは全然ないのでいいかな、と思ったのですが、
見学後に少し走ると、路側帯が広いところがありました(^_^;)

特別天然記念物
喜入のリュウキュウコウガイ産地

(画像5枚)
リュウキュウコウガイ

それからまた南下するのですが、ちょっと走ると、
群落がまたあるのに気づいたのですが、
そんな面白いものでもないし、もういいかな、と(^_^;)
そうして走っていくと指宿市に入り、
眺めいいなぁ、写真撮ろうかな?と思っていると、
ちょうど道の駅指宿があったので、そこに入って写真撮影。
道の駅指宿より錦江湾道の駅指宿より錦江湾
左の方に石油備蓄基地、右手に知林ヶ島が見え、
桜島もかすかながらも見えたのですが・・・
写真では写ってないですね(^_^;)
ご覧の通りのいい天気で、
家族連れがベンチで遊んでいたり、
カップルに写真撮影を頼まれたり。
一番思ったのは、この道の駅泊まれるじゃん!と(^_^;)
まだそんな事を考えてしまいますが、
芝生広場に水道もちゃんと備えていましたし、
建物の裏には深い庇も備えており、
テント張るのも問題なさそうでした。
指宿方面に行く旅人にはオススメかもしれません(笑)

道の駅を出て、再び南下していくと、
道路わきに今日の目標物の一つを発見。
少し前に、地元の夕方のニュースで存在を知ったのですが、
「篤姫ゆかりの地今和泉」の看板です。
篤姫ゆかりの地今和泉篤姫ゆかりの地今和泉
2008年NHK大河ドラマの主人公の篤姫ですが、
決まったときも鹿児島ゆかりの人だと知らなかった私(^_^;)
最もそれはおそらく私に限らないようで、
この今和泉の人たちも鹿児島の人も似たようなものだと思われます(笑)
地元の南日本新聞に「薩摩から大奥へ 天璋院篤姫の生涯」と言う連載があったり、
篤姫をテーマとした歴史講座に申込者が殺到したり。
観光客も徐々に訪れているようですが、
私の手元にある「鹿児島県の歴史散歩」と言う本によると、
篤姫の出身の、今和泉島津家の墓地は、
「近年管理の目が届かず、石塔の崩壊がみられる」そうです・・・
(手元の本は1998年発行、山川出版)
大河ドラマの放映によって、それも改善されるといいな、と思いつつ、
そこはまた後日訪問することにして、今日はさっさと南下します。
ソテツ自生地をどうしようかと少し悩んでいたのですが、
(何しろ、ソテツってそんな特別なものか?と)
マップルによると、その自生地は山川の砂蒸し温泉に近いようで、
砂蒸し温泉の偵察も兼ねて行くことにしました。

山川の砂蒸し温泉は、
2,3年前に友人と車で行こうとしたことがあるのですが、
ちょうど定休日だったなんてこともあり(^_^;)
それより進入路がえらい急坂だったような記憶があったのですが、
先日行ったらしいアカヌマさんによると、
そんな事もなかったようなので、その偵察。
ちなみに友人と行ったときは、
しょうがないので近くの「ヘルシーランド」とか言う温泉に入浴したのですが、
ここもとても広くて気持ちのいい露天風呂がありまして、
先日、垂水ライダーハウスに行ったときに、
オーナーの酒井さんがえらいプッシュをしていました(笑)

それはそうと、指宿市街を抜けて行きます。
指宿と言えば鹿児島でも屈指の温泉地で、
その名はかつて湯豊宿(ゆほすき)とも書かれたそうですが、
これを書いている2/2の深夜に、
小西真奈美(鹿児島県薩摩川内市出身)が出演する、
九州新幹線「つばめ」のCM、「鹿児島スイッチ」に使われていました。
OL二人が会話をしているシーンで、
「別れたの?」「だってイブにすき焼きを予約するような男よ」
「イブにすき焼き?イブ、すき・・・指宿」と言うような内容。
と言うわけで、鹿児島スイッチが入った小西真奈美がつばめで鹿児島に向かう、と(笑)
話がツーリングと関係なくなってしまいますが、
このCMの記者会見の記事を少し前に読んだところ、
小西真奈美が郷土愛を強調していまして。
同じく鹿児島出身のタレント、はしのえみは、
ウィキペディアにわざわざそういう記載があるほど郷土愛が強いらしく。
その他、鹿児島出身の有名人と言うと、長渕剛もそれっぽいし、
もちろん私もそういう自覚があるのですが(笑)
鹿児島県人というのは、そういう一面があるのでしょうか?
しかしその割には、指宿の温泉にも入ったことないのですが(^_^;)

まぁ今日は指宿も山川も温泉に入らないながら、
向かうところは山川の砂蒸し温泉。
案内標識に従っていくのですが、
農道のようなところを何回も曲がって無事到着。
懸念された坂は存在したものの、
以前行ったときは「バイクじゃ絶対無理!」と感じたのが、
今日は難なく抜けられた坂でした。
急なことは急でしたが・・・
そのときは車の助手席だったから感じ方が違ったのかな?
で、今日は温泉には入らないものの、
観光案内板でもあるかな?と思って、
温泉施設の近くまで。
目論見どおり観光案内板があったのですが、
目指すソテツ自生地はもう少し先のようです。
という事で温泉は袋小路みたいだったし、
道を戻って先へと走ります。
もともと「なんだこりゃ?」と言うものが見えており、
それに近づいていくのですが・・・
走っていると案内板があり、
「竹山」と言う火山のようです。
その山肌にはソテツが生えているとのことで、
「それが指定されているものなのかな?」と思い、
山の麓を走って行きました。

竹山とソテツ竹山(画像5枚)

このソテツが特別天然記念物かどうかは分からなかったのですが、
まぁ自生してるわけですし、間違いないでしょ、と言うことで、
これはこれでOKかな?と。
鹿児島県でソテツと言ったら、
普通に小学校にも植えられているような気がするわけで、
まぁ植えられたものと自生のものはもちろん違うのでしょうが、
種子島で見た「日本一の大ソテツ」、
種子島だって鹿児島県ですし、
あれも指定のうちに入るのかなぁ?などと思いつつ(^_^;)
走っているとき、写真を写した場所から言うと、
ちょうど山の反対側になるのですが、
鳥居を見ており、マップルにも「竹山神社」とあったので、
そちらにも行って見ました。
石造りの鳥居の脇を抜けてちょっと走ると、
小さな朱塗りの鳥居があり、
そこから山道の参道が始まっていました。
それより何より鳥居の脇には白い説明板があり、
最初は神社の説明かと思っていたのですが、
VFRを下りて近づいてみると、「ソテツ自生地」の説明板でした。

特別天然記念物ソテツ自生地と竹山神社ソテツ自生地(画像5枚)

看板でソテツ自生地のことも勉強できたし、
そのソテツもちゃんと見られたし、と言うことで、
満足して出発します。
次の目的地は薩摩一宮、枚聞(ひらきき)神社。
一宮というのは、大まかに言うと、
昔の(日本の中の)国で、
最も社格が高い神社のことで、
これも日本一周中は気づけば行くようにしていましたが、
あとから見てみると、やっぱり半分も行ってないようで。
書き出すのはまた今度にしておきますが(^_^;)
これのコンプリートもこれからやって見たいことなので、
枚聞神社、もちろん参拝したことはありましたが、
写真を撮るために来ることにしていました。
ところで、一宮というのは神社の中でも争いがあり、
別の神社が一宮を共に名乗ると言うこともありまして、
この薩摩の国も、薩摩川内市にある新田神社が、
この枚聞神社と共に一宮を名乗っています。

それはそうと、昔行った記憶をたどると、
普通に道路沿いにあったような気がしたので、
特にしっかりと確認せず、ナビにも案内させず走っていたのですが、
集落内にあったよな?と言う記憶も、
集落を抜けて周りが畑になっても発見できず。
あれ?と思いながら走っていると、
T字路にて、来た方向を指して「枚聞神社」と書いてる標識があり、
やっぱり通り過ぎていたと言うことで引き返すことになりました(^_^;)
そういうわけで、今度はナビに案内させていったのですが、
道沿いは道沿いでも、私が今回通っていた国道226号の道沿いではなく、
県道28号線の道沿いでした。
この県道28号線も、池田湖の湖畔を通るツーリングルートなので、
おそらく以前来たときは、そういう風に来たんでしょうね。
それはそうと、走りながらソテツ・・・普通に見られたんですが(^_^;)
自生なのかは分かりませんけど・・・
さて枚聞神社は、開聞岳と関係が深いとかで、
正面から見ると開聞岳がちょうど真後ろに、
そのきれいな山容を見せていました。

薩摩一宮、枚聞神社枚聞神社(画像9枚、うちパノラマ1枚)

宝物殿も拝観料100円と言うことでしたし、
重要文化財(先ほどの茂吉の歌にもある玉手箱)を所蔵しているようですし、
せっかくなので拝観しておきました。
最も、受付の人などおらず、無人だったので、
見ようと思えばただで見れたかもしれませんが、
まぁ、「天知る地知る子知る我知る」と言うヤツです。
「天網恢恢疎にして漏らさず」でもいいかな・・・
どうでもいいですが、「天網〜」は変換が面倒くさかったので、
余計なこと書くんじゃなかった、と言う感じorz(笑)
(てんもうかいかい、だけならしっかり変換してくれるようです)

枚聞神社の宝物殿枚聞神社(画像7枚)

ここを見終わったらそろそろ夕方でしたし、
帰還することにしました。
県道をそのまま北上して池田湖湖畔を通ります。
立ち寄るつもりは無かったのですが、
菜の花が盛大に咲いていたので、やはり写真を撮ることに。
指宿市は、年が明けてから日本で一番開催時期が早い、
「菜の花マラソン」の開催地でもあり、
この時期に菜の花が咲いているのは普通のことのようで、
今日も走りながら沿道にたくさん見かけ、
その香りは早くも春の訪れを感じさせたものでした。
池田湖湖畔の菜の花と開聞岳菜の花と開聞岳
池田湖と菜の花、月菜の花と月
駐車場のイッシー(笑)イッシー
夕方近いにもかかわらず、そこそこ人がいまして、
やっぱりおばちゃんにデジカメの使い方尋ねられたり(^_^;)
私のデジカメと違うメーカーだから当然かもしれませんが、
即答できないところなど・・・
やがて私も最新機器を使いこなせない時期がやってくるのかな、
それとももう半分来てるのかな?と感じさせることではあります(^_^;)

写真を撮り終わると、県道28号線から17号線を北上。
指宿スカイラインという有料道路に直結するからか、
整備されていて走りやすいいい道でした。
有料道路には入らず、県道232-234と東に走り国道に出るのですが、
接続ポイントは道の駅喜入のすぐ近く。
そこからは来た道とほぼ同じ道をたどります。
何しろ鹿児島市街は南北に細長いので、
南北に走るのにはルートが限られるので。
そうして実家に到着したのは午後6時ごろ。
出るのが遅かったと言うことはありますが、
ちょうどいいくらいのツーリングだったかと思います。

走行距離

140.5km

家計簿
自販機ジョージアディーププレッソ120円
枚聞神社宝物館拝観料100円

ショートツーリング目次へ戻る


inserted by FC2 system